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ハッピークローバー

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第百四十二話 運動会の後はその十二

「まずね」
「体臭きつくならないのね」
「アンリ四世さんは」
 フランスブルボン朝最初の王である、フランスの歴史では名君として讃えられている国王の一人である。
「物凄い体臭したらしいけれど」
「あの人そうだったの」
「ええ、玉葱の腐った様な匂いがして」
 そうであってというのだ。
「足もすっぱい匂いがして」
「足もなのね」
「それで大蒜大好きだったから」  
 このこともあってというのだ。
「そっちの匂いもね」
「凄かったのね」
「尚且つお風呂嫌いで」 
 このこともあってというのだ。
「あの頃のあっちの人達に多かったけれど」
「お風呂が嫌いで」
「それでね」
 そうであってというのだ。
「一生で数える位しか入ってなくて」
「それでなの」
「物凄く臭かったらしいわ」
 そうだったというのだ。
「あの人はね」
「そうだったのね」
「もう傍に寄ると」 
 それこそというのだ。
「物凄かったらしいわ」
「そうだったのね」
「この人も多分食べものもあったわ」
「お肉ばかり食べてたのね」
「大蒜もっていうし」
 兎角大蒜好きで有名であった。
「食べものからもね」
「体臭凄かったのね」
「大蒜は主に口臭になるけれど」
 尚大蒜の匂い自体も食べていて身体に付く、そうして体臭の一部ともなるのだ。
「そういうものばかり食べて」
「そしてね」 
 そのうえでというのだ。
「お風呂に入らない」
「臭くなるのも当然ね」
「私だったら我慢出来ないわ」
 かな恵は断言した。
「自分がそこまで体臭したら」
「今だと殆どの人がそうよね」
 一華は真顔で答えた。
「もうね」
「そうなるわよね」
「ええ、そういえばね」
 ここで一華はこうも言った。
「焼肉とビール大好きな人って」
「体臭凄いみたいね」
「わかるのね」
「ステーキと一緒で牛肉だからね」
 かな恵はそれでと答えた。
「それでね」
「何か腋も足もお口もね」 
 そういった場所全てがというのだ。 
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