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夢幻水滸伝

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第三百六十四話 賭けの攻勢その六

「今夜はポークチャップっすよ」
「そうなのですね」
「それを皆で食べるっす」
「セリュー様豚肉お好きですし」
「楽しみっす、それでケルベロスは」
「私は神具ですので」
 ケルベロスはそれに故にと答えた。
「特にです」
「食べる必要はないっすね」
「はい、大気からです」 
 周りのそれからというのだ。
「神具は無限にです」
「糧を得るっすね」
「そこにあるあらゆるものからです」
「糧を得るので」
「飲んで食べる必要はありません」 
 そうだというのだ。
「ですから」
「それでっすね」
「はい」
 それ故にというのだ。
「ご配慮だけ頂きます」
「そういうことっすね」
「そうです、ただ」
「ただ?」
「ご主人様そして将兵の方々は」
 彼等はというと。
「絶対にです」
「食べることっすね」
「そうされて下さい」
「ではこれからっす」
「召し上がられますね」
「デザートにはバナナも出るっす」
 セリューは笑顔でこちらの話もした。
「それも楽しみっすね」
「バナナもですね」
「バナナもあるとっす」
 こちらもというのだ。
「余計に嬉しいっす」
「バナナは人気がありますからね」
「手軽に食べられて美味しいからっす」
 そうであるからだというのだ。
「だからっす」
「軍隊でも人気がありますね」
「そうっす、それでバナナも食べて」
「英気を養われますね」
「そうするっすよ」
 笑顔で言ってだった。 
 セリューは仲間達のところに戻るとそのポークチャップにバナナを楽しんだ、炒めた野菜にトマトとオニオンのスープもそうした、その頃。
 ホイットマンは食べ終えてからだ、自身の神具であるホワイトバファローに対してこんなことを言っていた。
「いやあ、美味かったわ」
「羊の脛肉を煮たものが」
「ああ、羊はええわ」
 笑顔で言うのだった。
「サラダもよかったしパスタもな」
「よかったですか」
「トマトと大蒜と茄子のな」
 そうしたというのだ。
「それもよかったし」
「デザートの林檎もですね」
「よかったわ」
 笑顔で言うのだった。
「よかった、ほなな」
「これで、ですね」
「後はガムを噛んでな」
「歯を磨いて」
「そしてな」
 そうしてというのだ。 
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