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夢幻水滸伝

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第三百六十四話 賭けの攻勢その五

「皆で食うで」
「そうしましょう」
「戦闘中ですが」
「そうした時でもですね」
「食うんや、交代でな」 
 そうしてというのだ。
「食べるんや、戦闘中や」
「だからこそですね」
「交代で食べますね」
「そうしますね」
「今は」
「たらふくでも迅速に」 
 こうも言うのだった。
「食う、ええな」
「そうします」
「見ればコンビーフもスパムもあります」
「パンもピクルスもあります」
「食べていきます」
「そうや、あとコーラもある」
 見ればそれも届いていた。
「これもな」
「飲みますね」
「そうしますね」
「これから」
「そや、そしてな」 
 そのうえでというのだ。
「どんどんな」
「飲んでですね」
「そうもしてですね」
「楽しめばいいですね」
「コーラもええ」
 あってとだ、スタインベックは笑って話した。
「そやろ」
「はい、確かに」
「こうした時にあれば有り難いです」
「何でもない様で」
「あるとちゃう、ほなたらふく飲んで食って」
 迅速にというのだ。
「それでな」
「戦いましょう」
「最高のプレゼントを受けて」
「それからも」
「そうしてくで」
 笑顔で言ってだった。
 スタインベックは将兵達と共にレーションとコーラを楽しんだ、彼等に好きなだけ食べる様に言ってだった。 
 戦場ではそうして戦っていった、そして。
 夕暮れでも戦は続いていた、セリューは赤い空を見上げて思った。
「あっという間っすね」
「時が進むのは」
「そうっす、戦いはじめたと思ったらっす」
 傍らにいるケルベロスに話した。
「それがっす」
「もう夕暮れですね」
「戦闘中止っす」
 そうするというのだ。
「今メルヴィルさんから指示が来たっす」
「そうですか」
「それでっすよ」
 セリューはさらに言った。
「これからっすが」
「まずは食べることですね」
「兎に角っす」
 何といってもというのだ。
「食べることっす」
「それが第一ですね」
「それで飲むっす」
 このことも忘れなかった。
「そうするっす」
「それでは」
「それでっすが」
 セリューはさらに話した。 
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