八条学園騒動記
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第七百六十七話 口臭その九
「それからよ」
「文字が出来たのよね」
「それで今はね」
「あんたも電子書籍読んでるのね」
「他の人達もね」
「何かね」
アロアはナンの話をここまで聞いて彼女に言った。
「モンゴルってスマートフォンと相性いいわね」
「あとノートパソコンね」
「その二つがあったら」
「もう手軽によ」
「本を読めて」
「それで商売もなのね」
「そう、スマートフォンで連絡して」
そうしてというのだ。
「そのうえでね」
「もの売るのね」
「羊から採れたものをね」
「そうしてるのね」
「そうなの、ただね」
「ただ?」
「もっと言えばよ」
こうも言ったのだった。
「スマホやノートパソコンがなかったら」
「生きていけないの」
「今はね」
とてもというのだ。
「そうよ」
「そこまでなのね」
「私だってね」
「よくわかったわ、遊牧民の生活も独特ね」
「今遊牧民って他の国はそうはいないわね」
「ええ」
そうだとだ、アロアも答えた。
「色々なお仕事あるけれど」
「遊牧はね」
「沢山の家畜を飼うなら」
そして彼等を糧とするならというのだ。
「もうね」
「牧場とかでよね」
「そうしたところで飼って」
そうしてというのだ。
「囲って育ててね」
「食べたり売ったりするわね」
「お乳採ったりもしてね」
「そうするわね」
「遊牧したら」
どうかとだ、アロアは話した。
「家畜が何処行くかわからなくなったり」
「そこは犬も使って導くのよ」
「そうするのね」
「ええ、ちゃんとね」
「そうなのね、けれど牧場や厩舎に入れて飼ったら」
「家畜は遊牧より逃げにくいわね」
「それで管理もね」
これもというのだ。
「しやすいし獣に襲われることも」
「防げるわね」
「柵で囲んで」
牧場をだ。
「それで建物の中に入れたら」
「安全ね」
「しかも暑さ寒さとか雨風それに雪や雷からもね」
そうしたものからもというのだ。
「防げるし」
「いいわね」
「だからね」
それでというのだ。
「連合だとね」
「遊牧より酪業ね」
「そう、牧場や舎でね」
「やっぱりそうなるわね」
「連合はね」
アロアはさらに言った。
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