神々の塔
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第八十一話 老子と孔子その二
「大きくするか増やす」
「そうしてこか」
「これから」
「それはな」
シェリルが言った。
「李次第やな」
「何といってもやな」
芥川が応えた。
「韓国を預かってるな」
「そや、あいつも頑張っててな」
「色々な地域との融和も進めてて」
「それでや」
「中華街ももうけようとしてるな」
「そうしてるわ」
こう話した。
「努力してる、しかしな」
「結果はすぐに出えへんな」
「政は大抵そうや」
「すぐには結果は出えへん」
「後でわかる、中華街は観光にもなるし」
「あったらええな」
「そや、それでや」
そのこともあってというのだ。
「あるとええが」
「韓国にもな」
「李次第や」
「どれだけ頑張って結果を出せるか」
「ほんまな」
「中華街はこっちの世界の日本にもあるけど」
綾乃は十星連合の棟梁としてよりも日本の星の者として話した、この世界の日本にも中華街が存在しているからだ。
「起きた世界より多いね」
「規模もな」
中里も応えた。
「人口が百万以上ある街やとな」
「大抵あるね」
「そうやな」
「こっちの世界やと」
「それでな」
中里はさらに話した。
「そこでは老子さんも孔子さんも祀られてるな」
「関羽さんもやね」
「そうなってるな」
「関帝廟は絶対あって」
「老子さんと孔子さんもな」
「祀られてるな」
「神霊さんとして、しかし」
ここで中里は首を傾げさせてこうも言った。
「僕最初わからんかったわ」
「何がなん?」
「いや、孔子さんっていうか儒教って怪力乱神を語らずって言うな」
「そやね」
綾乃もその通りだと答えた。
「儒教では」
「そやな、しかしや」
「孔子さん神霊さんになってるし」
「起きた世界の中国でもな」
「そうなってるね」
「そうしたもんを否定するんやなくて」
怪力乱神をというのだ。
「儒教は学問と祖先の祭祀に集中してるんやな」
「礼楽と」
「そうであって」
「別にしたんやね」
「儒教は儒教で教えるもんをな」
「そういうことやね」
「宗教っていうか学問やてな」
その様にというのだ。
「僕思う時あるわ」
「儒教は」
「そうな」
「そや」
羅はその通りだと答えた。
「中国の宗教は道教と仏教が強い」
「そやな」
中里もまさにと応えた。
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