神々の塔
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第八十一話 老子と孔子その一
第八十一話 老子と孔子
次に戦う神霊達についてだ、羅は言った。
「中国人にとって正念場やな」
「ほんまな」
同じく中国人の施も言った。
「そうやな」
「老子さんと孔子さんいてはるからな」
「次に戦う神霊さん達の中にな」
「どっちの方もな」
「中国では重要やからな」
「ほんまな」
まさにとだ、二人で話すのだった。
「遂に戦うな」
「そう思わざるを得んな」
「どうもな」
「どっちの神霊さんもな」
アメリカ人のメルヴィルも言った。
「チャイナタウンでも祀られてるな」
「そやろ」
「関菩薩さんと共にな」
「起きた世界にもこっちの世界にもチャイナタウンあるけれどな」
「アメリカにもな」
「ちゃんとあるな」
「ない国ってな」
チャイナタウンがというのだ。
「こっちの世界でもあるけどな」
「多くの国にあるからな」
「太平洋や欧州やと何処でもあるな」
「いや、韓国ないやろ」
トウェインが言ってきた。
「こっちの世界でも」
「ああ、そやな」
「そういえばなかったな」
二人も確かにと頷いた。
「あるにはあっても」
「狭くてな」
「それでな」
「あるとは言えんな」
「あそこはな」
「どっちの世界でもないな」
トウェインはどうにもという顔で話した。
「ほんま」
「韓国だけはって感じあるわね」
アレンカールも言った。
「どうも」
「そやねんな」
「こっちの世界でもな」
「何か中国人も定着せんわ」
「あそこは」
「そうよね、文化的なものがあるみたいね」
アレンカールは首を捻って言った。
「あそこは」
「独自性が強くて」
「他の国が入りにくいところあるわ」
「あそこの星のモンの李はちゃうけどな」
「親しみやすい奴やけどな」
「それで寛容やけどな」
リーも李について話した。
「そやけどな」
「それでもな」
「韓国って国はな」
「そうやな、ただ北朝鮮はこの世界にはない」
朝鮮半島の北部の国家はというのだ。
「あんな鎖国してる国はな」
「中華街なんてあるか」
「ある筈がないさかいな」
「実際ないしな」
「あそこにはな」
「それで十星連合の領土の一部やし」
李がいる朝鮮半島もというのだ。
「入ろうと思えばな」
「入れるな」
「中国人も」
「同じ国のモンやしな、まあ今あるそれを」
その中華街をというのだ。
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