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夢幻水滸伝

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第三百六十三話 時は止まらないその十三

「今もな、それで見張りも怠ってへんし」
「哨戒も続けていますね」
「そうしてるわ」
 現在進行形でというのだ。
「しっかりとな」
「そうですね」
「そや、しかしあと二日やな」
 トウェインは苦い顔になった、そのうえで時の話をした。
「ほんまな」
「充分に戦えるのは」
「それ以上はな」
 どうにもというのだ。
「無理や」
「燃料も弾薬も予算もなくなるので」
「武器も兵器も限界に達するもんが多くなって」
 トウェインはさらに言った。
「将兵の疲労もや」
「あと二日で、ですね」
「限界に達するわ」
 そうなるというのだ。
「そやからな」
「あと二日ですね」
「戦えるのはな」
「左様ですね」
「ほんまな」 
 何と言ってもというのだ。
「あと二日でや」
「将兵を決しないとならないですね」
「そや、もうな」
 それこそというのだった。
「明日から全面攻勢を仕掛けるか」
「そうして勝ちますか」
「そうするか」
「攻めねば勝てないですね」
「攻めよ、勝ちたいのなら」
 トウェインはこの言葉も出した。
「俗にそう言われるしな」
「それで、ですね」
「そや」
 まさにというのだ。
「ここはな」
「そうして戦いますか」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「勝利を掴むか」
「そうしますか」
「ああ、守りもしてきたけどな」 
 これまでのこの決戦での中でというのだ。
「それもな」
「これからは」
「それもな」
 その戦い方もというのだ。
「捨ててな」
「そうしてですね」
「そしてや」
 そのうえでというのだ。
「確かにや」
「攻めますね」
「そうせんとな」
 さもないと、というのだ。
「ほんまジリ貧や」
「そうなるので」
「そうなるさかいな」 
 だからだというのだ。
「ここはな」
「何としてもですね」
「攻めんとな」
「どうにもならないですね」
「そや、ほんま勝ちたいならな」
 勝利、それを願うならというのだ。
「攻めへんとな」
「駄目ですね」
「そやから明日からな」
「攻めていきますね」
「どんどんな」 
 そうしていくというのだ。 
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