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ウルトラマンメビウス ウルトラ兄弟最大の戦い

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第五話 登場!ウルトラ四兄弟その五

「恐ろしいまでの強さを持っていた」
 ヤプールと戦ってきたエースの言葉は異様なまでの説得力があった。
「その為に私達は二十年の間」
「その封印を監視する為に地球にいた」
「そして今」
 彼等は言う。
「その封印がメフィラス星人達によって解放された」
「だからこそ闘う」
「地球を守りヤプールの怨念を封じる為に」
「今こそ」
「そうだったんですか」
 メビウスはそれを聞いて感嘆の言葉を漏らした。
「そうした事情が」
「そうだ、メビウス」
 タロウがメビウスに語る。
「兄さん達もまた戦ってきた。私達も」
「はい!」
 メビウスはタロウのその言葉に頷く。
「闘いましょう、今こそ」
「そうだ、来るぞ!」
 空が割れた。そしてそこから巨大な怪物が姿を現わした。
「空が割れました」
「ということはだ」
 補佐官は秘書官の言葉にやはり泣きそうになっていた。
「今度はヤプールなのか!?」
「超獣ですよね」
「何でまたこう豪勢な顔触れが」
「アーカイブには載っていません」
 テッペイがそう報告する。
「全く新しい超獣です」
「何よ、あの大きさ」
 マリナは今空から出て来た超獣を見て呆然としていた。
「ウルトラマンよりずっと大きいじゃない」
「ウルトラマンどころかよ」
 ジョージも流石にいつもの陽気さが消えてしまっていた。
「何だ、山みてえだぜ」
「こりゃ化け物だな」
 リュウもそう言うしかなかった。
「市民を避難させておいてとりあえずよかったって言うしかないな」
「けれど大丈夫でしょうか」
 コノミが不安そうな顔で述べてきた。
「現場隊長だけですよね」
「ここは隊長に任せましょう」
 しかしそれに対する総監代行の決心は変わらなかった。
「あの人に」
 彼等はもう見守るしかできなかった。しかしそれでもその心をメビウス達に向けていたのであった。
 ウルトラ戦士達は上を見上げている。そこに遂に超獣が姿を現わしたのであった。
「あれがウルトラキラーザウルス」
「何という恐ろしい姿だ」
 メビウスとヒカリは思わず息を飲んだ。
「だが逃げるわけにはいかない」
「そうだ」
 タロウとゾフィーが言う。
「ここで私達が負ければ」
「地球には後がない」
「ふふふ、ウルトラ戦士達よ」
「その声はメフィラス星人」
 ウルトラマンがその声に反応してきた。
「何処にいる」
「ははは、久し振りだなウルトラマン」
 メフィラス星人はその声に笑ってきた。
「今は君達の闘いを見せてもらうことにした」
「貴様は来ないというのか!」
「卑怯な!」
 レオとアストラがそれを聞いて怒りの声をあげる。
「卑怯であろうが最後に勝利していればいいのだよ」
 メフィラス星人はその声に対しても悠然と返した。彼はあくまで声だけであった。
「それが私の哲学なのだよ」
「戯言を」
 ヒカリがそれを聞いて叫ぶ。
「そうして黒幕に徹するつもりか」
「違うな、それは」
 だがメフィラス星人はその言葉は否定してきた。 
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