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星河の覇皇

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第八十七部第二章 膠着状態に入りその十九

「勝敗は確かに重要ですが」
「それ以上にですね」
「健全な試合をです」
「すべきであるとお考えですか」
「はい」
 実際にというのだ。
「よくラフプレイやサポーターの行動が問題になっていて」
「日韓戦は連合最悪のカードと言われていますね」
「あらゆるスポーツで」
 まさにというのだ。
「そうした状況を打破する為に」
「是非ですね」
「日本から気を離し」 
「起源もですね」
「考えないで」
 その様なことはどうでもいいとしてというのだ。
「韓国は動いていくべきで発展も」
「韓国で、ですね」
「やっていけばいいです、少なくとも今の時点でエウロパより経済規模は遥かに大きいのですから」
 それだけの国力があるからだというのだ。
「これから発展し」
「エウロパをですね」
「凌駕していけばいいです、敵はエウロパです」 
 韓国にとってもそうだというのだ。
「ですから」
「これからはそうある様に」
「千年来の問題ですが」
 それでもというのだ。
「何とか解決して」
「それで、ですね」
「やっていきたいです」
 こう言って寿司を食べた、そして。
 少佐は笑顔で今食べた納豆巻きについて述べた。
「実に美味しいです」
「納豆巻きもですね」
「日本のお寿司しかも日本独特の食べものである納豆を使ったものでも」
「美味しいですね」
「左様ですね」
「はい、これはいいです」 
 笑顔での言葉だった、そうしてさらに食べて楽しんでいった。
 連合各国の観戦武官は今くつろいだ中にあった、だが。
 オムダーマン軍はアバダン星系に集結すると即座にその星系に物資を集めかつ設備もそうさせていた。
 それはダビデブが責任者であり彼は自ら星系の主惑星に入りそこで基地化を進めていた。その中で。
 軍港も整備していたがその中で共に働いているハラス上級大将に言った。
「軍港の整備ですが」
「はい、今ではです」 
 ハラスはすぐに答えた。
「遅れているとしかです」
「言えないですね」
「軍港の整備を急がせるべきです、ですが」
「それでもですね」
「今は港湾整備の人材がです」
「足りないですね」
「今こちらに向かっている最中なので」
 だからだというのだ。
「待つしかないです」
「それが現実ですね」
「まだ基地化にかかったところで」
 それに入ったばかりでというのだ。
「他の作業に人員も機器も向かっていて」
「軍港までは」
「専属の人材も足りず」
「どうしてもですね」
「後回しです」
 そうした状況だというのだ。 
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