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神々の塔

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第七十九話 最強の魔神達その九

「ほんまな」
「そうなるね」
「偉そうにお説教垂れてるだけやとな」
 人をあげつらってというのだ。
「そうなるわ、そやからな」
「大事なんは」
「まずな」
 何と言ってもというのだ。
「自分や」
「自分を磨くことやね」
「そや」
 まさにというのだ。
「ほんまな」
「そうすることやね」
「人にあれこれ言ってもな」
「自分は成長せえへんね」
「お手本にするか」
 若しくはというのだ。
「反面教師にするか」
「どっちかやね」
「そや、それでな」
「うち等もやね」
「どんどんな自分を高めることやね」
「それが大事やな」
「ほんまそやね」
 綾乃もその通りだと頷いた。
「愚痴を言うよりも」
「努力や」
「自分を磨いていかなあかんね」
 こうした話をしつつ先に進んでいった、そして神霊達のいる階段に行くと魔人達の宰相ルキフグスから言われた。
「お主達の副宰相に負けていられんな」
「太宰君にですか」
「見事な者だ」
 棟梁である綾乃に言うのだった。
「実にな」
「まさか神霊さん達にも言われるなんて」
「我等は常に人を見ているが」
「見事やとですか」
「素直に認めている」
「我等も努力せねばだ」
 そうでなけらばというのだ。
「世界を護れぬ」
「堕落していてもやるべきことを行う」
 ベリアルも言ってきた。
「さもないとそれぞれの職務を司れぬからな」
「左様、力があろうとも己を磨いてだ」
 アスタロトの言葉も真面目なものだった。
「己を高め続けている」
「我等もそれは同じだ」
 ルキフグスがまた言った。
「そのことは知っておいてもらいたい」
「神霊さん達も努力して」
「そしてだ」
 綾乃に対して話した。
「己を高めているのだ」
「そうなんですね」
「そしてだ」
 さらに言うのだった。
「お主達もここまで来たな」
「はい、何とか」
「ではこの階でもだ」
「皆さんと戦って」
「お主達の力を見せるのだ」
「わかりました」
「それでだが」
 神霊は言葉を続けた。
「宿屋では一泊したな」
「気力と体力を全快させました」
「ならよい、不足があればだ」
 そうした状態ではというのだ。
「神霊の相手は出来ない」
「そうですね」
「我等の力はわかっていよう」
「力は絶大ですね」
「努力もしていてな」
 そのうえでというのだ。 
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