ハッピークローバー
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第百四十話 ささやかなご馳走その十一
「巨人も青天井で補強していたし」
「青天井でお金使って」
「巨人の親会社もマスコミだけれど」
「つまりマスコミだけ儲かって」
「日本は皆苦しんでいたんだよ」
「最悪な世の中ね」
「マスコミ栄えて国滅ぶって」
伊東はこうも言った。
「そうした風だったね」
「不況だった頃は」
「僕そう思うよ」
「マスコミだけが儲かって」
「そうなっていてね」
それでというのだ。
「他のところはね」
「不況ね」
「だっておかしいじゃない」
伊東は眉を顰めさせて言った。
「不況不況って毎日言ってる人が年五億だよ」
「プロ野球選手でも相当よね」
「野球選手でもそれだけの年俸なんて」
それはというと。
「もうね」
「スター選手よね」
「トップのね」
「そうよね」
「不況ばかり言って」
そうしてとだ。伊東はさらに言った。
「他の人けなしてね偏向報道して」
「それで年五億ね」
「誤報をしてもね」
「問題にならなくて」
「物凄く色々やらかしても」
そうであってもというのだ。
「責任取らないし」
「悪事し放題ね」
「それでだよ」
「年五億、しかも巨人はどんどん補強する」
留奈は巨人のことも話した。
「それってね」
「おかしいよね」
「かなりね」
留奈は焼酎をロックで飲みつつ答えた。
「よくユーチューバーが言われるけれど」
「悪質な人は悪質だしね」
「そうだけれど」
「その悪質ユーチューバーみたいなことしても」
それでもというのだ、事実マスコミ特にテレビ局関係者の態度の悪さは以前から知っている人は知っていた。
「全くね」
「責任取らなくて」
「今言ってるキャスターだってね」
「責任取らなかったのね」
「謝罪したと思ったら」
その時はというと。
「頬杖ついてだし」
「普通に喧嘩売ってるわね」
「そんな奴がね」
「年五億ね」
「そうだったから」
それ故にというのだ。
「もうね」
「マスコミ栄えて国滅ぶ」
「そんな風だったんだよ」
日本が不況だった頃はというのだ。
「もうね」
「最悪ね」
「だから僕マスコミ嫌いなんだ」
「私も嫌いだけれどね」
「特にテレビがね」
「酷いわよね」
「面白い番組もないし」
このこともあってというのだ。
「本当にね」
「テレビ観ようって思わないわよね」
「観たい番組があったら」
そうであると、というのだ。
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