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星河の覇皇

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第八十七部第二章 膠着状態に入りその十一

「しかしです、張り合う様にです」
「政治家が言いますか」
「政策として」
「日本軍に対して」
「よく言えばスポーツの様に」
 少佐はここでこう言った。
「悪く言えば敵同士の様に」
「対せよ」
「政策としてそうしていますね」
「実際に」
「国防よりも」
 それよりもというのだ。
「むしろです」
「日本に対する」
「それが念頭にあり」
「日本以上のものを持つ」
「そうした政策ですね」
「要は韓国をどう守るかの筈ですが」
 それでもというのだ。
「日本が持っている兵器だから我が軍も持つ」
「実際そうしたことばかりですね」
「韓国軍の兵器は」
「国防に必要かではなく」
「日本が持っているから」
「それを政治家が議会で堂々と言ったりもしますね」
「日本が持っていると言っても」
 それでもというのだ。
「果たして我が軍に必要か」
「韓国軍に」
「それはまた別問題ですね」
「日本軍が所有していても」
「それでもですね」
「その筈ですが」
 しかしというのだ。
「韓国ではそうです」
「国防を考えず」
「日本への対抗意識ですね」
「それに基づいて動いている」
「そうした一面が強く」
「不要な兵器も多いです」
 韓国軍にとってというのだ。
「それが非常にです」
「困ったことですね」
「韓国軍としても」
「どうしても」
「ですから余計にです」
 少佐はさらに話した。
「我々は思うのです」
「韓国の対日政策はあらためるべきである」
「むしろ日本と協調すべきであり」
「それよりもエウロパですね」
「あの国ですね」
「連合のあるのですから」
 それ故にというのだ。
「敵は明白です」
「エウロパです」
「このことは変わりません」
「まして今急激に発展しています」
「敗戦の復興からそれに入り」
「国力は鰻上りです」
「恐ろしい勢いで発展します」 
 そのエウロパのことが話された。
「そう思うと尚更ですね」
「連合はエウロパに対するべきです」
「敵が急激に発展していますから」
「それだけに」
「今国力差があっても」
 少佐は連合とエウロパの国力差も指摘した、六百倍とされろその圧倒的と言ってもいい国力差もである。 
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