| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

夢幻水滸伝

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第三百六十二話 戦のタイムリミットその十

「撃ち続けて下さい」
「わかりました」
「そうしていきます」
「今は」
「戦っていきます」
「そうして下さい、今ここには戦車も装甲車もなく」
 そうした状況でというのだ。
「大砲も少ないですが」
「それでもですね」
「バズーカがあればですね」
「歩兵でも戦えますね」
「戦車でも装甲車でも」
「そうです、このまま戦っていきましょう」
 こう言ってだった。
 ルイーザは軍を指揮して戦っていった、そしてだった。
 敵の機械化部隊を凌いだ、それを見て機械化部隊を率いていたオニールは苦い顔になって将兵達に言った。
「進撃停止して」
「そうしてですか」
「態勢を整えますか」
「そうしますか」
「そうして」 
 そのうえでというのだ。
「また機会があれば攻撃ということで」
「わかりました」
「やはりバズーカは厄介ですね」
「どうにも」
「歩兵でも装甲車両に対抗出来る」
 戦車や装甲車にというのだ。
「これがどれだけ厄介か」
「全くです」
「我等も用いていますが」
「敵が用いるとです」
「やはり厄介です」
「ほんまに」
 オニールは苦い顔のままだった、そして。
 その彼にだ、トウェインが貝殻から言ってきた。
「進撃停止させてるな」
「あきませんか」
「それでええ、いい判断や」
 こう言うのだった。
「ここはそうしてや」
「進撃を停止してですね」
「そしてな」 
 そのうえでというのだ。
「あらためてや」
「態勢を立て直して」
「そして敵に隙があれば」
 その時にというのだ。
「あらためてな」
「攻めますね」
「そうするわ、そして死傷者達はな」
 彼等のことも話した。
「ちゃんと治療してな」
「復活させますね」
「そや」 
 そうするというのだ。
「後方でな」
「そうしていきます」
「そしてな」
 トウェインは言葉を続けた。
「兵器も動かせるんやったらな」
「後方に送り」
「そしてや」
「修理させますね」
「治療部隊、整備部隊もあるからな」
 だからだというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧