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夢幻水滸伝

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第三百六十二話 戦のタイムリミットその九

「消耗が激しいが」
「要修理のものが増えています」
「そやけどな」
「機械化師団が来て」
「そしてや」
 そのうえでというのだ。
「戦車には戦車、装甲車には装甲車でな」
「対抗しようとしても」
「それでもな」
「今あちらに機械化師団は送れません」
「近くにある機械化師団は手が離せん」
「受け持ちの場所から」
「それでや」 
 そうした状況だからだというのだ。
「ほんまな」
「歩兵師団に迎え撃たせますね」
「そうする、それでや」
「バズーカですね」
「バズーカやとや」
 この武器を用いると、というのだ。
「例え戦車や装甲車でもな」
「歩兵で倒せます」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「バズーカをや」
「用いますか」
「そうするで、バズーカもな」
 この武器もというのだ。
「よお使ってな」
「そうしてですね」
「消耗が激しいけどな」
「それでもですね」
「使わんとな」
 今はというのだ。
「しゃあないわ」
「歩兵で戦車に対抗するには」
「手榴弾もあるが」
 それでもというのだ。
「しかしな」
「それでもですね」
「そや」
 まさにというのだ。
「今はや」
「使うしかないですね」
「惜しんで負けるより使って凌げ」
 メルヴィルは意を決した目で言った。
「そやからな」
「ここはですね」
「バズーカを使ってな」 
 そうしてというのだ。
「敵の機械化部隊を防ぐで」
「わかりました」
 ルイーザはメルヴィルのその言葉に頷いた、そうしてその二個師団が守る場所に行ってそこで命じた、すると。
 すぐに多くの兵達がバズーカを装備しそれを放った、次々と砲弾が放たれ唸り声をあげてそうしてだった。
 敵の戦車や装甲車に向かう、そうしてだった。
 重厚な走行が貫かれ中で爆発してだった、戦車も装甲車も動きを止め爆発していく。ルイーザはその状況を見て言った。
「このままです」
「攻撃を続けますね」
「バズーカによって」
「そうしていきますね」
「そうします」 
 こう言うのだった。
「ええですね」
「はい、バズーカがあればです」
「我々も戦車や装甲車に対抗出来ます」
「倒せます」
「強力な兵器ですが」
「そうです、塹壕に身体を隠し」 
 そうしてというのだ。 
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