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神々の塔

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第七十九話 最強の魔神達その五

「排除すべきな」
「有能と無能、働き者と怠け者で分ける」
「四つのな、それにや」
「入ることのない」
「屑でな」
 そうであってというのだ。
「それでな」
「排除するしかないね」
「この四つに入るのならええ」
 人はというのだ。
「向いてる仕事に就けるとええさかいな」
「それで有能になってくれるから」
「そやけど屑はそうすべきで」
「そうした嫌なタイプも」
「同じや、まあこんなタイプは実際嫌われるわ」 
 羅は嫌そうに話した。
「すぐに皆からな」
「そうなるのが当然やね」
「偉そうにして人に押し付けて何もせん」
 メルヴィルも言った。
「実際何処でもおってこっちの世界でもで」
「起きた世界でもやね」
「それでほんま皆から嫌われて」
「相手にされへん様になるね」
「何もせん奴はもうな」
 それこそというのだ。
「それやったら仲間に入れへん」
「それで取ろうとするし」
「そんな奴はほんま排除してな」
「相手にせんことやね」
「世の中どうにもならん奴がおるのも事実やしな」 
 この世界でも起きた世界でもというのだ、メルヴィルは二つの世界で見てきたことを綾乃に苦い顔で話した。
「それでや」
「そんな子は相手にせん」
「そや、大体何もせんとな」
 人に押し付けてというのだ。
「経験も努力もない」
「それで成長せえへんね」
「そや」
 そうなるというのだ。
「ほんまな」
「それで悪いままやね」
「成長せんでな」
 そうであってというのだ。
「そうなるわ、ずっと嫌な奴のままや」
「そうなるね」
「しやけど星のモンにはな」
「おらへんね」
「元々自分からやるタイプやないとな」
 そうでなければというのだ。
「世界を救うなんてな」
「出来へんね」
「そういうことや、幾ら能力があってもな」 
 そうであってもというのだ。
「屑やとな」
「人として」
「世界を救うなんてな」 
 それこそというのだ。
「全くや」
「出来へんね」
「というかそんなつもりもないとな」
「出来へんね」
「世界を救う力があってもな」
 自分達の様にというのだ。
「そうする気がないとな」
「出来へんね」
「能力よりもな」
 トウェインも言ってきた。
「むしろな」
「そっちの方が大事やね」
「心がな、やろうって気があって」
 まずはというのだ。 
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