神々の塔
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第七十九話 最強の魔神達その二
「外交も出来る」
「ほんま政は全般出来るさかい」
「これ以上はないまでにな」
「有り難い人やね、思えばうちがこっちの世界に来た時」
綾乃はその頃のことを思い出しつつ話した、彼女にとっては今では懐かしい思い出となっている頃である。
「太宰君がおってくれて」
「助かったな」
「うちが都で旗揚げしたら参加してくれて」
そうしてというのだ。
「宰相として政を取り仕切ってくれて」
「勢力があっという間に整ったな」
「ほんまそうなったさかい」
だからだというのだ。
「有り難かったわ」
「そやったな、僕は最初佐藤兄妹と大坂で旗揚げしたが」
芥川も自身の懐かしい頃を話した。
「すぐに綾乃ちゃん達と合流して」
「太宰君の政見たね」
「事務処理も凄くてな」
こちらの仕事もというのだ。
「ほんまな」
「政については太宰君やね」
「あいつがおったらな」
そうであるならというのだ。
「これ以上はないまでにや」
「有り難いね」
「ほんま天下の宰相や」
「その太宰君が留守を守ってくれる」
「こんな嬉しいことはないな」
「ほんまにね」
「もし太宰がおらへんと」
こちらの世界に来てすぐに綾乃の勢力に入った中里も言った。
「僕等はあれだけ順調に勢力を拡大出来へんかったわ」
「国力も備えさせてくれたし」
「その内政でな」
「そやからな」
だからだというのだ。
「只でさえ豊かやった関西がさらに豊かになってて」
「しかも統治に乱れなくで」
「順調に屋」
「勢力を拡大出来て」
「日本統一出来たわ」
「そやったね」
「そして十星連合が出来ても」
中里は今の話もした。
「無事に治めてくれるさかい」
「枢軸との戦の間も留守護ってくれたし」
「ほんま太宰君は連合の大黒柱やね」
「その通りやな」
「むしろ大宰相よりもな」
リーは自身の役職から話した。
「彼は政は秀でてる」
「そうやねんね」
「そや」
綾乃に強い声で断言した。
「彼がいてくれてほんまによかった」
「リー君もそう言うんやね」
「しかも性格がええ」
太宰はというのだ。
「謙虚で真面目で公平で温厚で」
「そこもええとこやね」
「締めるところは締めてな」
そうであってというのだ。
「ええわ、そこがあの四人を引き締めさせてるけどな」
「由香ちゃん達やね」
「それはあの四人が悪いわ」
「怠け者やからっていうん?」
「そや、いつも怠け者でいい加減で」
そうであってというのだ。
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