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夢幻水滸伝

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第三百六十二話 戦のタイムリミットその二

「今はこのままや」
「戦いますね」
「そして敵を見るんや」 
 そうせよというのだ。
「隙があればな」
「その隙を衝きますね」
「そうする、こうした膠着状態やとな」
「隙を見せた方が負けますね」
「そこを衝かれてな」
 そうしてというのだ。
「負ける、そやからな」
「ここはですね」
「隙があるかどうかや」
 それをというのだ。
「見るんや」
「そして隙を見付けたら」
「そこからな」
「一気に攻めますね」
「そうするで、ええな」
「わかりました」 
 オコナーは確かな声で答えた。
「ほなです」
「今はな」
「敵を見ましょう」
「それとな」
 トウェインは両軍の砲撃が飛び交う中で言った、周りを爆音と爆発が支配し炎の赤と煙の黒が満ち満ちている。
「敵の戦車隊やが」
「彼等のことですか」
 今度はホイットマンが応えた。
「今も激しく攻めてきていますが」
「戦闘機隊に余裕があったらな」
 その時にというのだ。
「ロケット弾を装備させてな」
「空から攻撃しますか」
「そうしたい」
「戦車は空からの攻撃に弱いので」
「それでや」
 その為にというのだ。
「ここはな」
「戦闘機隊も用いて」
「攻めたい」
「そうしますか」
「そや、戦車は確かに強力な兵器やが」
 それでもというのだ。
「しかしな」
「それでもですね」
「対処方法はある」
「戦車には戦車で」
「歩兵のバズーカもあるな」
「パンツァーファストもですね」
「あと高射砲を水平に向けて放つ」
 このやり方も話すのだった。
「そうして色々とや」
「攻め方がありますね」
「将兵の中には戦車を怖がってるモンもおるが」
 それでもというのだ。
「怖がることはないってな」
「わかってもらいますね」
「そや、そうしてな」
「戦っていき」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「戦車も倒すで」
「そうしていきますね」
「強力な兵器はある」
 戦車だけでなく様々な兵器を想定して話した。
「しかし無敵の兵器はない」
「そうですね」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「戦車でも臆することなくな」
「戦っていきますね」
「そうするで、あと接近戦になったら」 
 そうした戦いも起こっている、それぞれ甲冑で身を固め剣や盾を手にしてそのうえで戦っているのだ。 
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