金木犀の許嫁
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第三十一話 不倫をする位ならその九
「しっかりとね」
「してるのね」
「学校の勉強をして」
そうしてというのだ。
「忍術の勉強もね」
「しているのね」
「そうなんだ」
夜空に微笑んで話した。
「忍者はね」
「ただ鍛錬をしているだけじゃないのね」
「文武両道はね」
このことはというのだ。
「忍者もだから」
「そういえば武士だったわね、猿飛家は」
「そう、忍術は武士も行うから」
「武芸に入ってるのよね」
「忍術の必須の手裏剣や水泳がね」
「剣道とか弓道と同じね」
「そうだよ」
まさにちだ、佐京は答えた。
「それで忍術を使うとね」
「忍者になるのね」
「元々猿飛家は武士じゃなかったんだ」
「幸村公に取り立ててもらったのよね」
「そうなんだ、十勇士のお家には元々武士のお家もあったけれどね」
「そういえば」
夜空は佐京の話にあることを思い出して言った。
「十勇士のお家の名前って武田家の家臣のお家と同じ名前だったりするわね」
「穴山家とかね」
「そうなのよね、三好家だとね」
「戦国大名の三好家だよ」
「あちらのお家ね」
「そうしたお家は幸村公にお仕えする前から武士だったけれど」
そうであるがというのだ。
「猿飛家はね」
「幸村公にお仕えして」
「武士に取り立ててもらったんだ」
「そうだったわね」
「そしてね」
佐京はさらに話した。
「武士は刀や弓、槍だけじゃなくて」
「忍術も学べたのね」
「武芸は色々あって」
そrでというのだ。
「水泳とか乗馬もね」
「水連とか馬術ね」
「手裏剣もあるね」
「そのうちさっき佐京君が言ったけれど」
「そう、手裏剣と水泳がね」
この二つがというのだ。
「かなり重要だから」
「武士も行うものね」
「そうだよ、ただ剣術はやっても」
「実はあまり、よね」
「忍者は戦うよりも忍ぶ」
「だから忍者で」
「手裏剣は投げても実はね」
それでもというのだ。
「道具として使う方が多いし」
「サバイバルアーツみたいに」
「そうするものでね」
「投げるのはあまりね」
「そうだよ、それでね」
佐京はさらに話した。
「鍛錬はじっくりとね」
「やってカロリー消費するのね」
「それで文武両道で」
武士だからだというのだ。
「頭も使ってね」
「カロリー消費してるのね」
「食べることはね」
このこと自体はというのだ。
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