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ハッピークローバー

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第百三十九話 姉の忠告その十四

「使ってないんだよ」
「本当に生まれたら終わりね」
「最悪だよな」
「世界には色々な国あるけれど」
「あの国はな」 
 まさにというのだ。
「本当にな」
「生まれたら終わりのところね」
「しかもおかしな教育とな」
「将軍様への個人崇拝ね」
「そういったものばかりだからな」
 だからだというのだ。
「本当にな」
「傍から見たらギャグね」
「漫画みたいな国だよな」
「もうおかしな部分ばかり集めた」
「そんなふざけた国だけれどな」
 それでもというのだ。
「実際にあってな」
「生まれたらそれで終わりね」
「ああしたとこに生まれないってだけでもな」
「幸せよね」
「軍隊に入っても食いものないからな」
 先軍政治と言ってもだ、それだけまともな軍事行政も行われていないということだ。ロケットまばり打ち上げてもその実態はそんなものなのだ。
「今の俺達みたいにな」
「こうして飲んで食べたりとか」
「絶対にな」 
 それこそというのだ。
「ないからな」
「ある筈ないわね」
「そのことを考えるだけでな」
「あの国はないわね」
「それで何もなくてな」
 戦争も災害もというのだ。
「こうして飲んで食えたら」
「幸せね」
「ああ」
 まさにというのだ。
「本当にな」
「それだけで幸せね」
「そうだよ、北朝鮮でこんなこと出来るなんてな」
「将軍様だけよね」
「何かいつもご馳走に囲まれてな」
 国民がとても食べられない様なだ。
「上等の酒飲んでな」
「大酒飲みとか」
「らしいな、そんなのだからな」
「最悪ね」
「日本の皇室よりもな」
 それこそというのだ。
「遥かに贅沢だよ」
「その時点でおかしいわね」
「そうだよな」
「共産主義で世襲だしね」
 このこと自体も有り得ないことである。
「それでね」
「そんな贅沢してるんだよ」
「いや、つくづく最悪よね」
「俺あんなことしたくないよ」
 越智は心から言った。
「何があってもな」
「私もよ、飲んで食べても」
 富美子も言った。
「こうしてね」
「普通にな」
「ビール飲んでな」
「カップ焼きそばとかでね」
「楽しんだらな」
 そうすればというのだ。
「本当にな」
「それでいいわね」
「そうだよ」
 こう言うのだった。 
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