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星河の覇皇

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第八十七部第一章 シャイターンの復活その六十四

「ならだ」
「はい、これよりですね」
「あの星系に入り」
「即座に基地化にかかる」
「そうしますね」
「そして戦争が終結したならだ」
 アッディーンはその時のことも話した。
「あの基地は北方の重要拠点にする」
「サハラの国防のですね」
「そちらに」
「サマルカンド星系やバスラ星系と共に」
「その様にしますね」
「戦争の後はな」
 その時はというのだ。
「そうする、そしてだ」
「はい、今はですね」
「これからの戦いの拠点にしますね」
「いよいよサマルカンドに攻め入る」
「その為の」
「一時的でも進軍は停止してだ」 
 そうしてというのだ。
「アバダン星系にだ」
「物資と設備を集結させ」
「そこからですね」
「サマルカンドを目指した戦いを行う」
「そうしますね」
「あの星系からサマルカンドは近く」
 ティムールの首都であるこの星系がというのだ。
「そしてティムール各地にもだ」
「進めますね」
「まさに戦略上の要地です」
「それならですね」
「あちらにですね」
「兵を集める、そして基地建設はだ」
 アッディーンはさらに言った。
「ダビデブ元帥に任せたい」
「私にですか」
「そうだ」
 かつてハサンの司令官だった彼を見て言った。
「出来るか」
「はい」
 ダビデブは一言で答えた。
「必ず」
「ではな、後方支持部と連絡を取りだ」
「そしてですね」
「基地化をしてもらう」
 そのアバダン星系のと言ってだった。
 アッディーンはアバダン星系に入った、実際に星系はティムール軍はおらず即座に占領出来た。そしてだった。
 アッディーンはオムダーマン軍の進撃を停止させアバダン星系に集結させそこに多くの物資を集めだした。この五日間の進撃は嘘の様に止まった。
 シャイターンはオムダーマン軍のその動きを見て言った。
「アバダン星系を拠点としてだ」
「これからはですか」
「我々と戦いますか」
「そのつもりですか」
「そうなのですか」
「そうだ、そしてだ」
 主な軍司令や幕僚達に話した。
「我々と戦うつもりだ、ここで並の将ならだ」
「それならですか」
「アッディーン大統領でなければ」
「それなですね」
「進撃を続けていた」
 そうだったというのだ。
「神速が拙速になってな」
「そして補給に影響が出て」
「前線への補給が遅れ」
「そうして戦闘力が落ちていましたね」
「そこを叩かれていた」
 そうなっていたというのだ。 
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