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星河の覇皇

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第八十七部第一章 シャイターンの復活その六十一

「そうなります」
「そうだな、だからだ」
「それで、ですね」
「私はそのこともあってな」
「この度はですか」
「補給基地をもうけたい、そしてだ」
「バグダート星系から多くの物資を集め」
 そしてというのだ。
「整備の施設もですね」
「集めてな」
「そこを拠点としてですね」
「ティムールと戦い」
 そしてというのだ。
「サマルカンド星系もだ」
「攻略もですね」
「かかりたい」
 こう言うのだった。
「この度は」
「そして我々としてはですね」
「どう思うか、先程話に出たが」
 アッディーンはさらに話した。
「シャイターン主席が戦線に復帰したことはな」
「念頭に置いておく」
「このことは絶対ですね」
「シャイターン主席が戻って来た」
「そのことを頭に入れておく」
「基地のことについても」
「あの御仁相手に迂闊に前に出るとだ」
 その時はというと。
「言うまでもないな」
「万全の状況でも勝つことは難しい方です」
 ラーグワートが言ってきた。
「あの御仁は」
「そうだな」
「同じレベルの装備と数なら」
「二倍三倍でもな」
「同じレベルの装備では並の将では後れを取りかねません」
「そうだな、私でないとだ」
 アッディーンはこの場でもこう言った。
「相手は出来ないな」
「やはり」
「まして少しでも弱みがあれば」
 それが補給でもだ。
「そこを衝かれてだ」
「攻められて」
「敗れる」
 そうなるというのだ。
「絶対にな」
「左様ですね」
「だからだ」
「万全の状況にする為に」
「基地をもうけることをだ」
「お考えですね」
「兵の移動は素早くとも」
 それが最善でもというのだ。
「迂闊に攻めてだ」
「そうして攻撃を受けるのならば」
「それは拙速だからな」
「行うべきでないですね」
「そういうことだ」
「私もです」
 サリールもここで言った、猛将と言われている彼も。
「流石にです」
「補給なくしてはだな」
「整備もです」
 こちらもというのだ。
「なくてはです」
「戦えないな」
「はい、ですから」
 それでというのだ。 
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