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夢幻水滸伝

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第三百六十一話 戦の期限その一

               第三百六十一話  戦の期限
 メルヴィル達が戦はあとどれだけ出来るか話をしている時トウェイン達も同じ話をしていた、彼等はこの時夜空の中に跳んでいる空船の中にいたが。
 ハンバーガーを食べた後でだ、トウェインは言った。
「あと一週間やな」
「戦が出来るのはですね」
「そや、一週間でや」 
 ミニーにどうにもという顔で話した、士官室で卓を囲んで話している。
「もうな」
「弾薬も燃料もなくなり」
「戦費もな」
「尽きますね」
「そや」
 そうなるというのだ。
「この戦の分はな」
「そうですね」
「勿論追加、補充が出来るけどな」
 それでもというのだ。
「ほんまな」
「それ以上はですね」
「無理があるわ」
「そやからですね」
「あと一週間でな」
 それだけでというのだ。
「戦を終わらせんとあかんわ」
「勝利によって」
「そや」
 まさにとだ、トウェインはミニーに話した。そしてデザートのピーチパイを食べレモンティーを飲みつつ言った。
「そうせなあかん」
「そうですね」
「それでな」
「この二日わい等敵の左翼を攻めてな」
「攻めきれてへんですね」 
 苦い顔でだ、スタインベックが言ってきた。
「どうも」
「突破出来てへんわ」
「そうですね」
「突破したらな」
 敵の左翼の戦線をというのだ。
「それでな」
「そこからですね」
「空挺部隊も敵の後方に降下させてな」
「一気に攻めるつもりでしたね」
「それがな」
「出来てへんですね」
「互角や」
 戦局はというのだ。
「逆にあっちも攻めてきてな」
「戦になりましたね」
「そうなったけどな」
 それでもというのだ。
「ヘミングウェーが防いでくれたわ」
「そうですね」
「助かったわ」
 トウェインはそのヘミングウェーに顔を向けて話した。
「ほんまな」
「いえ、その為に私は攻勢に参加してへんので」
「こっちの中央と左翼を受け持ってるな」
「そうですさかい」
 だからだというのだ。
「このことはです」
「当然かいな」
「はい」
 そうだというのだ。
「お礼には及びません」
「そう言うか、しかし自分がおってよかったのはな」 
 トウェインはそのことはとだ、いつも通り謙虚なヘミングウェーに対して話した。 
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