年上の奥さんでも
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第二章
「それじゃあな」
「私達が言うことはないか」
「二人共幸せそうだし」
「似合ってるし」
それならとだ、周りも思った。そうしてだった。
二人は夫婦生活に入ったが二人共言うのだった。
「まさに運命の人だよ」
「会えてよかったわ」
「毎日幸せだよ」
「悪いことなんて何もないわ」
「これは」
周りは二人の言葉を聞いて思った。
「年齢は関係ない」
「歳の差は」
「恋愛にそんなものは関係ない」
「相性と運命で」
「お互い愛し合っていればいいのね」
「そうなのね」
「そうだよ」
他ならぬ利平が答えた。
「僕達は今心から思うよ」
「確かに最初はまさかと思ったわ」
美優も言ってきた。
「年齢が開いていて」
「それでも好きになるなんて」
「けれど私も好きになったから」
「僕が告白してね」
「だからね、交際する様になって」
そうなってというのだ。
「それからね」
「それでより親密になって」
「それでね」
「一緒になってね」
「年齢には歳の差なんて関係ないわ」
こう言うのだった。
「本当にね」
「僕達自身がわかったよ」
「恋愛に必要なのは何か」
「お互いに愛し合っていることだよ」
「相性と運命もあるけれど」
「最も大事なのはそれだよ」
「愛し合っていることよ」
二人で笑顔で話した、そしてだった。
二人は金婚式を迎えるまで一緒だった、その金婚式の時子供や孫達に囲まれて幸せな笑顔でいた。その時にはもう年齢の差は何処にも感じられなかった。
年上の奥さんでも 完
2024・8・17
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