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ドラゴンボールZ~孫悟空の娘~

作者:setuna
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宇宙最強の妻にして母

 
前書き
人造人間との闘いに備えての修行話です。 

 
未来のトランクスから人造人間の情報を貰って3年後の闘いに備えた修行をしている時であった。

「修行♪︎修行♪︎お父さんと修行♪︎」

今から良いところに出掛けるのかと聞きたくなるくらいに上機嫌な悟林に悟空が尋ねる。

「おめえ上機嫌だなぁ。そんなに修行したかったんか?」

「そりゃあそうだよ!久しぶりに思いっきり修行出来るんだもん。この前悟飯ちゃんと修行しようとした時、私の軽い一発でダウンしちゃうんだもん。つまんなかったよ…でも人造人間は超サイヤ人になれて今の私より強いはずの未来の私より強いんだ。悟飯、ピッコロさんとしたサイヤ人との闘いに備えた修行がただの遊びなんだって思えるくらい激しい修行するからね?もし私達が闘いで死んだら地球を守って未来でタイムマシンを造るブルマさん達を守るのは悟飯なんだからね」

「う、うん…」

「まあ、そんなに脅さなくたって良いじゃねえか。悟飯は悟飯の出来ることをやりゃあ良いんだからよ」

悟林が脅すように言うと悟空は悟林を宥めるように言うとピッコロが割り込む。

「いや、悟林の言っていることも一理ある。人造人間との闘いで10年以上も経っているのにも関わらず倒せていないんだ。仮に俺達がいなくなっても悟飯には相応の力をつけて貰わねば困る。」

ピッコロも悟林の言葉に同意し、何時までも甘ったれた気持ちでいられても困る。

「それじゃあお父さん。まずは私と組み手しようよ」

「良いぞ、来い!!」

2人は超サイヤ人に変身すると構える。

超化した2人のパワーはナメック星のフリーザを超えており、凄まじいの感想しか今の悟飯とピッコロは出せない。

「…行くぞっ!!」

「だりゃあああっ!!」

挨拶代わりの拳の激突の衝撃波が撒き散らされる。

悟飯は2人の組み手の激しさにこれより強いはずの未来の姉を倒した人造人間に自分がどうにか出来るのだろうかと不安になる。

「不安になっている暇はないぞ悟飯。俺達も修行を始めるぞ」

「は、はい!!…あ、あの…修行しても僕って役に立つんでしょうか?」

基本的に悟飯が闘う相手はサイヤ人のナッパやベジータ、ギニュー特戦隊、そしてフリーザと格上ばかりで精々僅かな時間稼ぎが精々で役に立てた記憶がない。

「悟飯、お前の秘められている力は相当な物だ。お前に自覚がないだけでな。お前の真の力が解き放たれ、そしてそれを使いこなせるようになった時…お前は最強の戦士になれる。孫よりも悟林よりもな…」

「ええ…?僕がお父さんやお姉ちゃんより…?そんなの無理ですよ…」

どれだけ修行しようが自分があの2人のように強くなる未来が想像出来ずにいた。

「ふん、そんな情けないことを言えないようにしてやる。いずれはお前にも2人のように超サイヤ人になってもらうからな。なり方は孫や悟林にでも聞け、お前はまずその鈍った体を鍛え直さなくてはな」

「ぼ、僕が超サイヤ人に…!?そ、それこそ無理ですよ…」

超サイヤ人。

あのような規格外の力を自分が手にするなんてそれこそあり得ない。

あれは父や姉のような天才だからなれるような物だ。

「未来から来た奴が言っていた…未来の悟林はお前を超サイヤ人になれるように鍛えたとな。未来のお前がなれるならお前がなれない理由はない。」

「み、未来の僕が…?」

未来の自分が超サイヤ人になれたことが信じられない。

しかし、未来の自分が超サイヤ人になれても未来の姉が死んでしまったのなら自分が超サイヤ人になっても父や姉のような力は出せなかったのだろう。

「自信を持て悟飯、お前がその気になった時の最大パワーは俺達の誰よりも上だ」

ピッコロは悟飯の潜在能力を間近で見た人間の1人だからこそ悟飯の可能性を誰よりも信じていた。

「ピッコロさん…」

「それに何時までも孫と悟林に甘えっぱなしでは困る。もし孫と悟林が未来のように死んでしまったら地球を守れるのはお前だけだ。お前の中に流れるサイヤ人の血が希望になる。本来の歴史では俺達もまともな修行もせずにいたこともそうだが、お前はナメック星に帰ってきてから修行をやっていないだろうしな」

本来ならサイヤ人との闘いまでの予定だったから仕方ないところがあったが、未来の戦士が悟飯とトランクスしか残っていないのなら話は別だ。

悟飯の潜在能力ならばしっかりと修行をして超サイヤ人になれればどんな敵にも負けはしないだろう。

少なくとも超サイヤ人に頼らない基本戦闘力ならば未来から来た時点のトランクスより強くなれるであろう確信がある。

「来い、まずお前はその鈍った体から鍛え直さなくてはな」

「は、はい!」

2人が構えて早速組み手に入る。

やはりナメック星から帰ってきてから勉強しかやっていなかった悟飯は随分と動きが悪くなっていた。

「たあっ!!やあっ!!」

しかし、しばらくすれば動きに鋭さが戻り、ようやくナメック星の闘いの頃のように動けるようになっていた。

「よし、大分勘が戻ってきたな。」

「はあ…っ…はあ…っ…はい…」

少し休憩させると組み手を終えて帰ってきた悟空と悟林。

「ふう、悟飯。少しは勘を取り戻したの?」

「う、うん…あのさ、ピッコロさんがね。未来の僕も超サイヤ人になれるようになってるって言ってたけど…正直想像出来ないや。それに僕が超サイヤ人になったって2人みたいになれないと思う」

「男がそんな情けないこと言うな!!」

軽く叩いたつもりだったが、悟飯は勢いよく吹き飛ばされて岩に激突して生き埋めになった。

「いい、悟飯?これから悟飯は最低でも自分の身を守れる程度には強くなってもらうからね。サイヤ人との闘いに備えている時の修行がただのお遊びだったってくらい厳しく鍛えるからね!頑張りなよ悟飯!潜在能力はあるんだからさ!!」

「まあ、おめえも何時か超サイヤ人になる必要があるかもしれねえしな。まずは基本的な実力を上げていこう。超サイヤ人になるにはまずこの変身の負担に耐えられる体を作らねえとな…もし、おめえが持ってる全ての力を出せさえすりゃあ、どんな敵にだって負けねえさ」

悟林も悟空も平然としているが、超サイヤ人への変身も相応の負担がある。

もし悟飯が超サイヤ人になる必要がある時が来た時のために、この力に耐えられるくらいの肉体にするつもりだ。

「は、はい…よろしくお願いします…」

正直、サイヤ人との闘いでもフリーザとの闘いの時も潜在能力が発現したかもしれない時でも大した有効打にならなかったのだからこの時点の悟飯は自分の潜在能力を軽く見ていた。

悟空、悟林、ピッコロからの扱きを受けた悟飯はボコボコになり、その姿を見たチチが悟空と悟林の金髪も含めて悲鳴を上げた。

「ご、悟飯ちゃんっ!!そ、それに何だべ!?2人のその髪の色は!?染めちまっただか!?うわーん!!オラの悟空さと悟林ちゃんが不良になっちまっただーっ!!!」

「い、いや…チチ…こ、これは不良じゃなくて超サイヤ人って言ってな…」

悟空が超サイヤ人について説明しようとしたが、チチの中では“不良”として処理されてしまい、悟飯を抱き上げてその姿に怒りを爆発させる。

「悟飯ちゃんもこんなにボロボロにしちまって…もう悟飯ちゃんの修行は許さねえだ~~~っ!!」

「落ち着けってチチ…あれ?」

悟飯の修行禁止令を出そうとしたのだが、宥めようとした悟空がチチの背に手を置こうとした瞬間、チチが勢い良くぶっ飛んで家の壁を貫通し、遠くの岩に激突した。

「わ、わりいチチ!お、俺、修行でもっと強くなっちまって…手加減したつもりが…!」

「あわわ…い、急いで仙豆貰ってくるね!!」

「ふん、超サイヤ人の2人にも弱点があったか…」

悟空と悟林の慌てようにどれだけ飄々としていても2人にとってチチが掛け替えのない存在なのだ。

ピッコロは宇宙最強の2人が慌てている姿に愉快そうに笑った。

仙豆を与えて助かったのだが、頭に衝撃が入ったことで悟飯のボロボロの姿を忘れてしまっており、悟飯も仙豆を食べたことですっきりしていることもあって悟飯修行禁止令を出されることはなく悟空と悟林の超サイヤ人禁止令が出された。 
 

 
後書き
ノーマル状態で軽く叩いたつもりのであれなら超サイヤ人が軽く触れたらもっと吹っ飛ぶと思います。 
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