スーパー戦隊超決戦
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第二十七話 真の悪との戦いその一
第二十七話 真の悪との戦い
戦隊の面々はドクターマンを警護し続けていた、そうしてダグデド達を待っていたが。
ドクターマンは今自分の店の中にいてだ、キングオージャーの面々に言っていた。
「ただ護られるだけなのは性に合わない」
「では戦うのか」
「私自身もな」
こうカニスカに答えた。
「そうする」
「その気持ちはわかったが」
「私一人ではか」
「無理だ、しかも貴方は武器も持っていない」
「武器は造り出す、そしてだ」
「一人でもなくなるか」
「私の頭脳にはギアの時の知識がそのままある」
そうだというのだ。
「だからだ」
「その知識を用いてか」
「そうしてだ」
そのうえでというのだ。
「戦う」
「具体的にどうするんだ」
ガストはドクターマンのその言葉に問うた。
「一体な」
「かつての仲間達を造り出す」
「ギアのか」
「そうする」
「そうか、しかし素材とかはどうするんだ」
「ギアは私が一から築き上げた国だ」
ドクターマンは強い顔と声で答えた。
「何もないところからな」
「だから素材もか」
「調達出来る」
「そうなんだな」
「資金もだ」
こちらもというのだ。
「何とでもなる、ギアの時のものも残っているしな」
「ならすぐにですな」
「そうだ、ギアを復活出来る」
ディボウスキに答えた。
「まさにな」
「そしてご自身を守られますか」
「そうする、君達だけに苦労はかけない」
決してという言葉だった。
「戦おう、私もな」
「そのことはいいですが」
ディボウスキはそのドクターマンに眉を動かしてから問うた。
「ギアを再び」
「それはない」
ドクターマンはディボウスキの疑念に答えた。
「決してな」
「そう言えますか」
「言える、私は敗れだ」
そうしてというのだ。
「間違いにも気付いた」
「だからですか」
「ギアで共にいた者達を復活させようとも」
「再び機械の帝国を築くことはありませんか」
「ない」
決してというのだ。
「最早な」
「貴方は敗れ人間を知ったのかしら」
ランもまたドクターマンに尋ねた。
「つまりは」
「その通りだ」
「やっぱりそうなのね」
「人間は素晴らしい、もっと言えばギアの者達もだ」
「人間だったのね」
「私は彼等を機械と思っていたが」
しかしというのだ。
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