星河の覇皇
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第八十七部第一章 シャイターンの復活その四十六
「それだとどうしてもな」
「味気なくなりますね」
「我々の主観ですが」
「どうしてもそうなります」
「ですから必要です」
「舞踏会には女性も」
「軍服だが」
舞踏会の服はというのだ。
「礼装のな」
「流石に軍のレセプションでドレスはありません」
「ここは舞踏会場ではないですから」
「軍の中なので軍服となりますが」
「それでもですね」
「華やかにはしよう」
舞踏会を行うだけにというのだ。
「是非な」
「はい、そしてですね」
「マウリア軍の方々には楽しんでもらいますね」
「そうしたレセプションにしますね」
「士官にはそうしてもらい下士官や兵士にもだ」
マウリア軍の彼等にもというのだ。
「是非な」
「楽しんでもらいますね」
「ここは」
「では彼等の食事や催しもですね」
「用意しますね」
「彼等にもエウロパの料理を楽しんでもらい」
そしてというのだ。
「他の文化もだ」
「楽しんでもらいますね」
「ではそちらのこともですね」
「これよりお話しますね」
「食堂でエウロパの料理と酒をふんだんに楽しんでもらい」
マウリア軍の下士官や兵士達にはというのだ。
「そしてエウロパの平民の遊びをな」
「楽しんでもらいますか」
「彼等には」
「そうしてもらいますか」
「食事のメニューやそちらの催しが先任下士官達に任せるか」
艦内にいる彼等にというのだ。
「そうするか」
「それがいいですね」
「彼等は平民ですし」
「それに兵士のことはよく知っています」
「下士官達のことも」
「士官のことは士官が行えるが」
それでもというのだ。
「どうしてもな」
「下士官や兵のことになりますと」
「士官の我々は容易に入られません」
「貴族と平民の違いもあり」
「そこは」
「だからだ」
それ故にとだ、大佐は会議の列席者達に答えた。
「彼等のことはな」
「先任下士官達に任せる」
「そうしますね」
「我々が何かしても支障が出ますし」
「成功の可能性も低いので」
「兵士や下士官については先任下士官だ」
彼等に任せるというのだ。
「それもまた軍隊だな」
「はい、そこはです」
「どうしてもそうなります」
「軍に古くからいる彼等の受け持ちです」
「兵士から上がっていった」
「士官は士官であり」
そしてというのだ。
ページ上へ戻る