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神々の塔

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第七十七話 世界のサイクルその四

「一切な」
「十星連合と三星枢軸はそうした考えやね」
「極悪人、凶悪犯には容赦せん」
「そうした法で」
「処刑も徹底的や」
「そうしてるね」
「それでええわ、刑罰は厳しくや」
 施はまさにと言った。
「極悪人にはな」
「そうすべきやね」
「加害者の人権はな」
「仕方なくとかうっかりとか」
「そうした軽犯罪やとええが」
 それがというのだ。
「極悪人やとな」
「無用やね」
「強盗とかが目的で人の家に入ってや」
「一家全員殺すとか」
「それも手前勝手な理由でな」
「殺すとかしたら」
「そんな奴の人権なんてな」 
 それこそというのだ。
「一切や」
「不要やね」
「そや」
 まさにというのだ。
「死刑にもするんや」
「それもどんどん」
「さもないとな」
「殺された人がどうなるか」
「殺してな」
 施はこの世界のことからも話した、やはりこの世界は寿命は来ない限り復活出来ることが大きいのだ。
「その亡骸を人の通らんところに放り捨てるなりして」
「魂を捉えて隔離する」
「最悪消しもする」
 これには特殊な方法が必要ではある。
「そこまでする奴にや」
「人権が必要か」
「そう考える奴はな」  
 それはというのだ。
「ほんまな」
「何かおかしいね」
「起きた世界ではさらに多いわ」
「死刑反対とか言う人が」
「日本やとな」
 今自分達が暮らしている国ではというのだ。
「多いな」
「欧州でもで」
「今自分が言うたみたいな」
「強盗で入って一家皆殺しとか」
「それまでも性犯罪とかやり続けてた奴がや」 
 それこそというのだ。
「更正するか」
「そんな筈ないし」
「そいつが未成年でもや」
 そうであってもというのだ。
「ほんまな」
「それはないね」
「そや」
 まさにというのだ。
「加害者の人権よりもな」
「被害者の人権やね」
「大体刑務所に入れてるだけでも税金かかるんや」  
 羅はこのことを嫌そうに話した。
「極悪人を死刑にせんでや」
「刑務所に入れると」
「その分税金がかかる」
「食費に光熱費にって」
「服もあるしな」
「生きてるだけでお金がかかるね」
「そやからな」
 だからだというのだ。 
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