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星河の覇皇

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第八十七部第一章 シャイターンの復活その四十三

「まさにな」
「マウリアです」
「左様ですね」
「マウリアの文化の中にあります」
「そして文明で言っても同じです」
「彼等はマウリアの中にあります」
「そこが重要だ」
 大佐は言った、まさにという口調である。その口調で語ってそうしてから他の会議の参加者達を見ながら話した。
「まさにな」
「左様ですね」
「それではですね」
「マウリア式にもてなすか」
「若しくはエウロパ式は」
「そのどちらかですね」
「どうするか」
「マウリアの中にあるのなら」
 それならというのだ。
「マウリアの様式でもてなしてもな」
「喜んでもらえないですね」
「マウリアにはマウリアでは」
「それではですね」
「同じものなので」
「そうはならないですね」
「どうしても」
「そうなるからだ」
 だからだというのだ。
「我々はだ」
「答えは出ましたね」
「エウロパ様式ですね」
「それでもてなしますね」
「レセプションは」
「優雅なディナーに演奏も加える」
 オーケストラのそれをというのだ。
「そしてだ」
「そのうえで、ですね」
「舞踏会ですね」
「それも行いますね」
「そしてもてなして」
「喜んでもらおう、その舞踏会もだ」
 大佐は考える顔で話した。
「よりエウロパの色彩を強くするか」
「そうしていきますか」
「普通の舞踏会よりも」
「そうしますか」
「では」
 ここで少佐の階級にある者が言ってきた。
「仮面舞踏会でしょうか」
「それか」
 大佐はすぐに応えた。
「そうするか」
「そうです、これはです」
「まさにだな」
「エウロパの色彩がですね」
「より深い」
 まさにと言うのだった。
「確かにな」
「それでは」
「仮面舞踏会だ」
 大佐は会議の長として決定した。
「それを開こう」
「そうしますか」
「食事は演奏付きのディナーで」
「優雅かつ豪勢に行いますね」
「エウロパ貴族の趣で」
「そうしてですね」
「仮面舞踏会も開く」
 こちらもというのだ。 
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