夢幻水滸伝
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第三百六十話 台風の如くその十二
「それでや」
「その為にですね」
「どうするかでな、極論で言うと」
そうすると、というのだ。
「政の目的を達成したら負けてもや」
「ええですね」
ギンズバーグが応えた、当然ながら彼もカルボナーラを食べていてフォークがそのソースが付いてこのスパゲティを食べた時の独特のものを見せている。
「そうなっても」
「そや、何を以て勝ちとするか」
「それが大事で」
「それやとな」
政の目的を達成出来ればというのだ。
「ほんまな」
「負けてもええですね」
「当然引き分けでもな」
それでもというのだ。
「ええんや」
「そうですね」
「そやからな」
だからだというのだ。
「政の目的、ここで言うとな」
「アメリカの覇権ですね」
「それを握ってな」
そうしてとだ、メルヴィルはギンズバーグに話した。
「トウェイン達を仲間にしてな」
「アメリカ全土を治める」
「そうなる様にすることがな」
「僕達の目的ですね」
「トウェイン達は今は敵やが」
そうであるがというのだ。
「しかしな」
「それでもですね」
「今日の敵は明日の味方やな」
「この場合はそうなりますね」
「昨日の敵は今日の友でな」
そうでありというのだ。
「そうなるさかいな」
「トウェインさん達はですね」
「今は戦ってるが」
しかしというのだ。
「それでもな」
「戦が終われば仲間になりますね」
「そうなるさかいな」
だからだというのだ。
「この戦の目的の一つとしてな」
「そのことも忘れたらあきませんね」
「そや、アメリカの覇権とや」
「トウェインさん達を仲間にする」
「そしてアメリカ全土を治める」
「その三つを果たすことですね」
「この戦ではな、その為にな」
メルヴィルはさらに話した。
「是非な」
「勝ちますね」
「そうしよな」
「それでは」
ギンズバーグは微笑んで頷いて応えた。
「その為に戦いましょう」
「是非な」
「そうしましょう」
「この二日でかなりの力を使ったっす」
セリューはこのことを指摘した、そしてスパゲティと共に食卓にあるサラダの中にあるカリフラワーを食べてから言った。
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