神々の塔

「反省するんやったらな」
「そこには節度があるな」
「ああ」
　中里は一言で答えた。
「悪人でもな」
「けどな」
「それがやな」
「そんな奴はな」
「悪事にも節度がなくて」
「それでや」
　そのうえでというのだ。
「果てしなくな」
「悪事を働くな」
「それも醜い」　
　そう言うべき部類のというのだ。
「悪事をや」
「働くな」
「そういうもんや」
「屑って言うんやな」
「そうや」
　芥川はその通りだと答えた。
「言うならな」
「そういうことやな」
「屑はどんどんや」
「醜い悪事を働いて」
「反省もせんでな」
「果てしなく悪事を働くな」
「そんな奴は更正せんんわ」　
　絶対に、そうした言葉だった。
「そやからな」
「悪事がばれたらやな」
「裁いて」
　そうしてというのだ。
「処刑もな」
「必要ならすることやな」
「下手に情をかけたらな」
「反省せんからな」
「同じこと繰り返すさかいな」
　だからだというのだ。
「そうさせん為にも」
「処刑もやな」
「必要な」
「死刑にせんとな」
「一生刑務所に入れるとかな」
「刑務所も税金で動かしてるしな」
「税金の無駄遣いや」
　それになるというのだ、こちらの世界でも死刑が行われているがその際魂を消すことも行っている。
「ほんまな」
「刑務所に入れて飯食わしてもな」
「税金かかるからな」
「屑は処刑やな」
「悪事がはっきりしたらな」
　その時点でというのだ、そうした話をしながらだった。
　一行は先に進みミカエル達の前に来た、するとそのミカエル逞しい身体をした男の姿の眩い彼が言ってきた。
「ここまでよく来た」
「そう言ってくれますか」
「まずは見事と言っておく」
「そしてですね」
「そうだ、これからだ」
　シェリルに強い声で告げた。
「我々と戦ってもらう」
「そして勝てば」
「上に行ける」　
　上の階にというのだ。
「そうなる」
「そうですね」
「だからだ」
「上に行きたいのなら」
「行きたいな」
「勿論です」　
　これがシェリルの返事だった。