おぢばにおかえり
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第八十二話 三人でのひのきしんその十七
「あの子そうした親戚の人いるのね」
「それはまたね」
「その親戚の人心底軽蔑して嫌い抜いてますが」
この辺り新一君らしいです。
「何か二人位いて他にも碌でもない酒乱でDVの人とか」
「そうした家庭の人もいるけれど」
「かなり酷い方ね」
「そうした人達が親戚にいることも」
私が思うにです。
「新一君の癖性分に影響しています」
「ううん、問題のある家庭?」
「身内単位で」
先輩達も首を傾げさせて思われました。
「どうも」
「そうよね」
「何か母方のお祖母さんに問題があって」
新一君が言うにはです。
「我ばかりで遊んでばかりで育児放棄していてヒステリックで執念深くて欲が深くて贔屓をするっていう」
「また凄い人ね」
「あの子が言ってることにしても」
「それでその人の長男さんも」
新一君から見て叔父さんにあたる人です。
「働かないで尊大で図々しくて人のお家にいきなりお邪魔しますも言わないで来てご飯たらふく食べて本漁ってお風呂入って朝ご飯食べて帰る人で」
「その人も凄いわね」
「よくない意味でね」
「どちらの人も不平不満ばかりで感謝しないらしくて」
これも新一君が言うにはです。
「そうした人達を見て」
「あの子嫌いだとああなのね」
「徹底して嫌うのね」
「そうなんですよね」
困ったことにです。
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