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星河の覇皇

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第八十七部第一章 シャイターンの復活その三十六

「もう少し考えて」
「そうしてか」
「決めます」
「そうか、まだ考えてるか」
「そうしていきます」
「成程な、まあよく考えろ」
 曹長は自分のカードを見つつ兵士に応えた、彼のカードは十八でありこれは一枚代えるべきかと考えている。
「じっくりとな」
「そうしていきます」
「お前の人生だしま、ただお前トランプ強いけれどな」
 兵士のこのことにも言及した。
「ギャンブラーは止めておけよ」
「それで生きていくことはですね」
「あれは儲からないどころかな」
「借金作るだけですか」
「ギャンブルで儲けるのはギャンブラーじゃないんだよ」
「興行主ですね」
「親じゃないとな」 
 即ち場を開く方、興行主でないとというのだ。
「儲からないんだよ」
「そうしたものですね」
「麻雀でもそうだろ」
 連合では広く行われているギャンブルである。
「雀師よりもな」
「お店の方がですね」
「儲かるんだよ」
「場を提供する方が」
「店も雀師雇ってるだろ」
「雀師自身がお店やってることも多いですね」
「っていうか店やるのはな」
 麻雀の店つまり雀荘をである。
「雀師だろ」
「それが常ですね」
「雀師がやって雀士を雇ってな」
 そしてというのだ。
「儲ける場所なんだよ」
「それが雀荘ですね」
「だからな」
「ギャンブルはですね」
「自分がやって儲けるものじゃないんだ」
「やらせて儲けるですね」
「ゲームセンターと同じだよ」
 このことはというのだ。
「それは」
「ああ、そういうことですね」
「やらせて儲けるだろ」
「はい、ゲームセンターも」
「ゲーマーにな」
「遊ばせて、ですね」
「そうした場所だろ、それでギャンブルの店もな」
 その雀荘等である。
「カジノが特にそうだな」
「まさにやらせて儲けますね」
「競馬も競輪もな、だからな」
「ギャンブルは遊びで」
「それでだよ」
「儲けるならやる方になるな」
「やらせる方だ、いいな」
 兵士にカードを一枚交換しつつ話した。
「幾ら強くてもな」
「それで生きようと思わないことですね」
「店をやれ、そっちにしろ」
「ですか、親戚にゲーセン家でやってるのいますが」
「そっちの手伝いするか?任期終わったら」
「その時に決めます、ただその店いつも店員募集してます」
 兵士はその親戚の話もした。 
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