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神々の塔

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第七十五話 焦る気持ちその六

「かく言うわし等もな」
「性格ええかっていうとな」
「そうも言えんな」
「自分でな」
「振り返るとな」
 それこそというのだ。
「色々あるわ」
「そやからな」
「性格ええなんて」
「自分で言えんわ」
「ほんまな」
「少なくともや」
 シェリルは難しい顔で言った。
「屑やないと思うが」
「人格者かっていうとやな」
「思えんわ」
 自分がというのだ。
「とてもな」
「わしもや、ほんまな」
「人格者もな」
「限られてる、ただ屑はな」
「そうはおらんわ」
「そやから目立つわ」
 屑と呼ばれるまでに劣悪な人格の持ち主はというのだ。
「そやからな」
「そうした奴は排除して」
「見付け次第」
「やってくことや」
「ほんまそやな」 
「癌細胞と同じやからな」
「屑になるとな、焦るにしても」
 このことに話を戻した。
「何度もやとな」
「縛ってでも止めんとな」
「そいつが反省するかどうかやなくて」
 シェリルは顔を顰めさせて言い切った。
「周りに迷惑をかけさせん」
「それで物事を潰さん為にやな」
「縛ってでもな」
「止めなあかんな」
「アホ一人の為に大事が潰されるとな」
「こんなあかんことないな」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「もうそんな奴はな」
「縛ってでも止めるな」
「無能な働き者とどうにもならん屑の違いの一つは」
 それはというと。
「言うて止まるか止まらんか」
「その違いやな」
 トウェインはシェリルのその言葉に頷いて述べた。
「無能な働き者はやる気があってな」
「そして真面目でや」
「向いてへん仕事でもやり続ける」
「それに過ぎんさかいな」
「言うたら止まる」 
 その真面目さ故にというのだ。
「そして話も聞こうとする」
「あらためようとするな」
「それが言うたモンの望むレベルに至らんでも」
 至らない物事がというのだ、自分ではそうようと行っていて出来ていると思っても周りから見るとそうでないことはままにしてあることだ。
「それでもな」
「聞こうとするな」
「それで止まる、しかしな」
「屑は止まらん」
「何度言うても止まらんで」
 そうであってというのだ。
「物事を潰してな」
「反省せんな」
「挙句やり直しする言うてもな」
「自分勝手な考えでやらんかったりするな」
「適当な理由言うてや」
 そうしてというのだ。
「嘘吐いてせん、言うても動くのは自分やとかな」
「怒ったら罵られた」
「それで動かん、そんな屑はや」
「潰すしかないな」
「人は見捨てたらあかん」
 シェリルは強い声で言った。 
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