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ハッピークローバー

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第百三十六話 閉会式の前にその七

「鳴海っち好きだから」
「カレー食べたいって言ったら出すのね」
「私が作ってね」
「いや、インスタントラーメンは誰でも作れるでしょ」
 留奈はそれはと突っ込みを入れた。
「流石に」
「まあそれはね」
 かな恵も否定しなかった。
「そうした時鳴海っちも俺が作るって言ってくれて」
「実際に作るわね、鳴海っち」
「そうしてくれるけれどね」
「じゃあ作ってもらったら?自分が食べるんだし」
「私もその時は食べるから」
 かな恵自身もというのだ。
「だからね」
「いいのね」
「ええ」
 そうだというのだ。
「私が作って一緒にね」
「食べるのね」
「そうするわ」
「そうなのね、それでその塩ラーメンメーカー何処?」
「八条食品よ」
「ああ、うちの系列じゃない」
「この前スーパーで特価だったから」
「安売りしてたのね」
「だからね」
 それでというのだ。
「そちらにしたの」
「そうなのね」
「それでね」 
 かな恵はさらに話した。
「お葱も沢山入れて」
「食べるのね」
「もやしとね」
「お野菜は必要ね」
「鳴海っちお野菜も食べてくれるし」
 かな恵はこのことは笑顔で話した。
「有り難いわ」
「お野菜も食べないとね」
「うん、あと韮もあるから」
「韮も入れるのね」
「若し塩ラーメンって言ったら」
「カレー食べたいって言ったら」
「その時はそっちにしようって言うから」
 誘導するからだというのだ。
「絶対にね」
「塩ラーメンね」
「カレーもレトルトでね」
「すぐに食べられるわね」
「そうだけれど」
 それでもというのだ。
「やっぱりお酒にカレーはね」
「合わないわね」
「だから若しカレー食べたいって言っても」
 そうしてもというのだ。
「突っぱねるわ」
「そうなのね」
「そう、そして」
 そのうえでというのだ。
「塩ラーメン出すわ、それでその時はお野菜をね」
「たっぷり入れるのね」
「お食事はお酒を飲む時もね」
 その時もというのだ。
「栄養バランスはね」
「考えてるのね」
「そうしてるの」
「何かここまで聞いたら」
 留奈は自然とにやにやとした顔になった、そのうえでかな恵に言った。
「奥さんね」
「私が?」
「鳴海っちね」
「食べることについて言うから?」
「自分が作るって言うのもね」
「そこも奥さんなの」
「ええ」
 実際にというのだ。 
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