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夢幻水滸伝

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第三百五十八話 迅速な集結その二

「もう無理やとな」
「狙わずに」
「それでや」
「ことを進めていき」
「互いに名乗りを挙げてな」 
 そのうえでというのだ。
「戦おうな」
「そうしますか」
「そや、そのうえでな」
「勝ちますね」
「そうする、戦力は互角」
 東西のそれはというのだ。
「それやとな」
「しくじった方が負けますね」
「そや」
「やはりそうなりますね」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「この度はな」
「絶対にですね」
「ミスは許されん、ただどうしてもや」
「ミスは起こりますね」
「オジー=スミスかてエラーをしたことがある」 
 メジャーで最高のショートと言われた人物である、その抜群の守備センスと運動神経は芸術の域にすら達していた。
「誰かてや」
「ミスはしますね」
「人はな、しかしな」
「それでもですね」
「ミスをした時どないするかや」
「それが重要ですね」
「はっきり言えば即座にカバーする」
 そのミスをというのだ。
「本人も周りもな」
「そうすることですね」
「そや、それでや」 
 その為にというのだ。
「ミスを犯してもな」
「それをカバーしますね」
「ミスをしても怒らん」
 ミスを犯した人物をというのだ。
「後で何でミスしたか話してや」
「以後どうするか」
「大事なんは繰り返さんことや」
「それが大事ですね」
「これが繰り返す様やと」
「配置転換ですね」
「向いてへん仕事ではミスも多くなる」
 そうなることを言うのだった。
「そやからな」
「向いている仕事に就けますね」
「それでええ、エジソンさんは発明家やとええが」
 そちらでは大きな仕事を行うというのだ。
「サラリーマンやとどうか」
「かなり難しいですね」
「そやからな」
「同じミスを繰り返すとなると」
「向いている仕事にコンバートする」
「そうしますね」
「さっき話したオジー=スミスはキャッチャーではどないか」
 このポジションではというのだ。
「果たして」
「向いているとはです」
 ここで言ったのはヴォネガットだった。
「どうもです」
「思えへんな」
「はい、ショートでこそです」
「あの人は光るな」
「そう思います」
「ミスが多い場合は向いてへん仕事の可能性がある」
 そうであるからだというのだ。 
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