夢幻水滸伝
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第三百五十七話 東部の動きその十二
「思う様になるな」
「それで武器も持っているので」
「一般市民にとんでもないことしてもな」
そうであろうともというのだ。
「これ位何やってな」
「思いますね」
「そや」
そうなるというのだ。
「それで蛮行に走るからな」
「注意せんとあきません」
「軍律を徹底させて」
そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「給与や福利厚生に力を入れ」
「飯もな」
こちらもというのだ。
「いつもたらふくでな」
「味もですね」
「ええ風にする、しかも飽きへん様にや」
「メニューも増やしますね」
「大戦中はな」
メルヴィルは二次大戦時のアメリカ軍の食事の話もした、この戦争の時でアメリカ軍は各国の中で特に充実していた。
「色々充実してたが」
「ああ、スパムが」
「そや、そればかりでな」
「飽きたという意見がありましたね」
「そういうことがない様にや」
「メニューは増やしますね」
「食材もな」
こちらもというのだ。
「増やすわ」
「そうしますね」
「そうするわ」
「それでは」
「戦の後もな」
決戦の時だけでなくというのだ。
「それからもな」
「充実した食事事情にですね」
「してくわ」
「ええことです」
ボームはメルヴィルのその考えについて太鼓判を押した。
「そうしていきましょう」
「軍の食事はええもんにする」
「そやないとです」
「士気も上がらんしな」
「規律も守りません」
「人は腹が減るとな」
そうなればというのだ。
「どうしてもな」
「考えられへん様になって」
「自棄にもなるさかいな」
「そやからです」
「ほんま軍の食事はええもんにせんとな」
「あきません」
「そや、それでや」
メルヴィルはまさにと答えた。
「決戦の時もええもん食ってもらう、そして保存食もな」
「多く用意しますね」
ジェーンが応えた。
「そうしますね」
「そや、そのスパムだけやなくてな」
「他のものも」
「魚やトマトの缶詰にな」
そうしたものに加えてというのだ。
「コンビーフやハンバーグ缶もな」
「用意しますね」
「それでソーセージやハムにベーコンに」
「燻製も」
「そうしたもんもな」
「用意しますね」
「やっぱり保存食はな」
そういった食べものはというのだ。
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