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神々の塔

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第七十四話 まだ道半ばその三

「軍隊はな」
「見栄えも大事やな」
「格好悪い軍服とかや」
 羅にさらに話した。
「ださい具足とかな」
「あかんな」
「実用性第一でもな」 
 このことは言わずもがなだがというのだ。
「やっぱりな」
「見栄えもな」
「大事や」
「そやな、むしろ多少リスクがあっても」
 施はそれでもと言った。
「恰好良さを追求してもな」
「ええ場合があるな」
「馬に乗っても」
 その場合もというのだ。
「背筋を伸ばす」
「ピンとな」
「そうすると乗りにくいけどな」
「背仲丸めた方が重心低くなってええわ」
「そやが」
 それでもというのだ。
「プロイセン軍はな」
「連中はな」
 彼等はというのだ。
「恰好ええってことで」
「そやからな」
 施は綾乃に話した。
「いつも背筋を伸ばしてな」
「馬に乗ってたらしいね」
「確かに格好ええ」
「背筋伸びてたら」
「馬に乗っててな」
「大きく見えるし」
 綾乃はこの効果も話した。
「背筋伸ばして馬に乗ってたら」
「見栄えはええ、ただ踏ん張れへんし」
 施は馬に乗っている時常に背筋を伸ばしているとどうなるかを話した、屈んでいると重心が低くなりし下半身にも力を入れやすいのだ。
「バランスもな」
「崩しやすいし」
「それで戦うとなると」
「武器を持って」
「かなりな」
「やりにくいね」
「そやからうちもな」 
 十星連合軍もというのだ。
「騎兵隊はな」
「背筋丸めて乗ってるね」
「伸ばす時もあるけどな」
「いつもやないね」
「風圧も受けるしな」
「馬に乗ってると」
「ただ乗ってるだけでな」
 ただそれだけでというのだ。
「風受けて」
「それも馬鹿になれへんし」
「それでな」
「走る時とか攻撃の時は屈む」
「そうしてるわ」
「そやね」
「プロイセン軍他にもあるしな」 
 メルヴィルも彼等について話した。
「ヘルメットかてな」
「パイクあるね」
「角な」
 綾乃に脳天の部分を指差して話した。 
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