星河の覇皇
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第八十七部第一章 シャイターンの復活その四
「しかしだ」
「これからはですね」
「その残りそれこそ全てのな」
「予備戦力にですね」
「動員をかけ」
そしてというのだ。
「そのうえでな」
「戦力を用意して」
「戦う、では今ここでだ」
「残る全ての予備戦力にですね」
「動員を命じる」
その様にするというのだ。
「使用出来る艦艇にだ」
「それにですね」
「軍務経験のある者はな」
「全てですね」
「動員してだ」
そしてというのだ。
「軍務に就いてもらう」
「左様ですか」
「それも至急だ」
ただ動員を命じるだけでなくというのだ。
「数日のうちにだ」
「動員を完了し」
「サマルカンド星系を中心としてだ」
「戦力を集め」
「前線に送る」
「そうされますか」
「そしてだ」
シャイターンはさらに言った。
「戦争に参加させる」
「では兄上」
アブーも言ってきた。
「戦力はそうして用意し」
「そして防衛ラインもな」
「構築しますね」
「そうする」
「そうされますか」
「そちらも至急だ、アッディーン大統領の用兵は速い」
シャイターンはこのこともわかっていた。
「それも尋常でなくな」
「はい、私も知っているつもりでしたが」
「実際に相手にするとだな」
「ブラークの様です」
ムハンマドを乗せた人の頭を持つ馬だ、あらゆる世界を回ったが帰って来た時落ちようとしていたコップがまだその途中だったのでムハンマドはそのコップを受け取って落ちることを防げたと言われている。
「まさに」
「そうだな、あれがだ」
「アッディーン大統領の用兵ですね」
「そうだ、思わぬまでの速さとだ」
それに加えてというのだ。
「誰も踏破出来ない場所をだ」
「踏破しますね」
「だから強い、多少のアステロイド帯もだ」
踏破出来ないと思われるそれもというのだ。
「過去踏破したな」
「敵の読みを越えて」
「そうした人物だからな」
「用兵の速さもですね」
「それもだ」
まさにというのだ。
「するものと思ってだ」
「そうしてですね」
「戦っていくことだ」
「そのことが大事ですね」
「そうだ」
こうアブーに話した。
「だからな」
「戦力を動員して集結させ」
「そして防衛ラインを築くこともな」
このこともというのだ。
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