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スーパー戦隊超決戦

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第二十三話 当たった不安その十一

「そうしような」
「それでいいかと」
「もうこの星に来るな」 
 地球にというのだ。
「だったらな」
「地球に来たなら」
「即座にだよ」
「見付け出して」
「そしてな」 
「攻撃を仕掛けような」
「そうしなければ」
 ナリアは真剣な声で言った。
「彼等は何をしてくるかわからないですね」
「そうだろ、幸いこっちは数が多いんだ」 
 ヤーブンは仲間達を見回してこうも言った。
「だったらな」
「その数を活かして」
「そうだな、警戒網も張るか」
「彼等が来たならば」
「その警戒網に触れた相手にだよ」
 即ちダグデド達にというのだ。
「すぐにな」
「向かいますね」
「ああ、そしてな」
 そのうえでというのだ。
「全力でだ」
「倒すべきですね」
「あいつ等だけはな、戦隊はいても俺達が暮らしている宇宙を破壊するか」
「いえ」
 ナリアは即座に否定した。
「到底考えられません」
「俺達も目的は達成しても無駄に誰かを嬲りものにしたりしねえな」
「はい」
 ナリアはまさにと答えた。
「その様な醜悪なことはしません」
「そう、醜悪なんだよ」
 ヤーブンはナリアの今の言葉に応えた。
「そうしたことはな」
「しませんね」
「だからな」
 それでというのだ。
「俺達はな」
「そうしたことはしないで」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「やってくだろ」
「腐れ外道なことはな」
 テッキュウも言ってきた。
「もうな」
「しねえな」
「そんなことは卒業したさ」
 鍋の中の葱を食べて言った。
「俺もジャークマターの連中もな」
「あれだ、俺達はアウトローだ」
 ヤーブンはギャングラーがそうした組織であることを自覚していた、そうしてそのうえで言うのだった。
「だがアウトローだからこそな」
「ルールがあるな」
「任侠っていうだろ」
 この言葉も出した。
「日本の言葉だがな」
「それがあるんだな」
「俺達にもな、アウトローでもな」
 その世界に住んでいる者達でもというのだ。
「しっかりな」
「ルールはあるんだな」
「法律は無視してもな」 
 それでもというのだ。
「独自のルールってのがあるんだ」
「それを破ると、だよな」
 牙鬼が言ってきた。 
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