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星河の覇皇

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第八十六部第五章 傍目に見つつその七十三

「我々が入ろうとしているのは」
「まさにそれだな」
「それに入り」
 そしてというのだ。
「多くの新天地と富を手に入れ」
「そしてな」
「遥か先にしても」
「連合を越える」120
「そうすべきです」
「その一歩を今からな」
「踏み出すのです、ローマもです」
 先程話に出したエウロパの母体とも言える国家もというのだ。
「最初は都市国家でした」
「たった一つのな」
「そこからはじまり」
「あれだけの国になった」
「まさにです」
 モンサルヴァートはさらに言った。
「ローマは一日にして成らずであり」
「連合を越えるにしてもな」
「遥か先になります」
「その通りだな」
「まずはです」
「その一歩を踏み出すことだ」
「歩きはじめてこそです」
 まさにそれをはじめてというのである。
「何事も出来ます」
「その通りだな」
「左様ですね」
「大国になるにもだ」
「はじめることです」
 そうなる動きをというのだ。
「そして軍もです」
「順次だな」
「強力になっていくべきです」
「規模やシステムもそうであり」
「兵器もまた」
 こちらもというのだ。
「順次です」
「強化していくな」
「総統閣下が推し進められている様に」
「兵器を順次改新していき」
「そしてです」
「強い兵器を持つな」
「連合軍との技術の差はあります」
 これはというのだ。
「どうしても」
「軍事はまだ民間程ではないが」
「それでもかなりの違いがあることがです」
「エウロパ戦役ではっきりしたな」
「そのことを思い知らされたので」
「是非な」
「改新していくべきです」
 まさにというのだ。
「ですから」
「それに専念する為にもな」
「対立は少ないに限ります」
「そういうことだな」
「はい、ですから」
「軍務省としてもだな」
「サハラとは対立よりも」
「融和していき」
 そしてというのだ。
「やがてはです」
「友好関係に至るな」
「激しく対立していたので時間はかかるでしょうが」 
 友好関係に至るにはというのだ。
「しかしです」
「時間をかけてだな」
「そうすべきです、サハラもです」
 相手であるこの国もというのだ、モンサルヴァートは相手のことも考えてそのうえでマールボロに話していった。 
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