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夢幻水滸伝

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第三百五十六話 東と西その三

「もっと増やすわ」
「さらに建造しますね」
「そや、そしてや」
「陸と海の双方で、ですね」
「決戦や、勢力は完全に拮抗してる」
 西部と東部でというのだ。
「そうやとな」
「ミスをした方が負けますね」
「そうなるわ」 
 まさにというのだ。
「もうな」
「そやからですね」
「ミスは犯さんことや」
「間違えた方が負ける」
「勢力が拮抗しているとな」 
 そうした状況ならというのだ。
「そやからな」
「ミスには注意して」
「戦うで」
「わかりました」
 確かな顔でだ、エリカは頷いて応えた。
「そうしていきましょう」
「総力を挙げて決戦の準備に入るわ」
「そうしていきますね」
「今からな」
「西部を統一して終わりやなくて」
 ミッチェルは酒の酔いを強く感じつつ言った、彼等の周りには今も料理や酒がふんだんに用意されていてそちらも楽しんでいるのだ。
「むしろですね」
「これからや」
「そうですね」
「そや、それでや」
「これからですね」
「総力を挙げてな」
「決戦の準備をしますね」
 こうトウェインに言った。
「勝つ為に」
「決戦やがそれこそ相手が降伏するまで戦うかも知れん」
 トウェインはそれで終わらない可能性も頭に置いて話した。
「それこそ敵の本拠地ニューヨークかな」
「こちらの本拠地ロサンゼルスが陥落する」
「そこまでや」
「戦をするかも知れへんですね」
「そや、それでや」
 その為にというのだ。
「長期戦の準備もな」
「しておきますね」
「戦はやるなら短くに限るが」
 それでもというのだ。
「そやけどな」
「短く終えられるとは限らへんです」
「長期戦になることもや」
「有り得ますね」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「そっちの準備も整えて」
「そうしてですね」
「戦うわ」
「そうしますね」
「敵のことも調べますね」
 こう言ってきたのはホイットマンだった。
「そうですね」
「そや、もうな」
「敵を知ることはですね」
「戦の常道や、戦やなくてもな」 
 それを行わずともというのだ。
「常にあらゆる他の勢力のことはや」
「知っておくことですね」
「それでや」
「東部のことをですね」
「これまで以上に情報収集を行ってな」
「状況を把握しますね」
「そうするわ」
 トウェインはハムサンドを食べてからホイットマンに話した、皆今も飲んで食べてそのうえで話しているのだ。 
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