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ドリトル先生と奇麗な薔薇達

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第二幕その二

「これからね」
「そう、行くだけでいいよ」
「そうしたらきっといいことがあるよ」
「日笠さんも喜んでくれて」
「一つのきっかけになるかもね」
「一つの?どうも皆の言ってることでわからないところがあるね」 
 先生はまた首を傾げさせてしまいました。
「どうにも。けれどね」
「うん、行って来てね」
「後で気付いてもいいし」
「僕達もやれることやっていくし」
「頑張っていってね」
「ティーパーティーは午前中でしたね」 
 トミーは時間のことを尋ねました。
「そうだったね」
「うん、それで休日だからね」
 先生はトミーに答えました。
「だからお昼からはね」
「お家に戻って」
「そして学問だよ」
「そうされますね」
「今も論文を書いているからね」
 だからだというのです。
「本も読んでいるし」
「今回の論文は何についてですか?」
「医学でね、麻酔の歴史についてのね」
「論文ですか」
「うん、麻酔は必要だね」
「手術でも」
「その歴史についてね」
 トミーに微笑んでお話します。
「論文を書いているんだ」
「そうなんですね」
「また学会で発表するし」
 この論文もというのです。
「お家に帰ったら」
「学問ですね」
「いつも通りね」
「わかりました、じゃあお昼は」
「お家で食べるよ。メニューは何かな」
「野菜炒めと豚の生姜焼きです」
 トミーは笑顔で答えました。
「白いご飯と」
「そうなんだ」
「はい、先生も白いご飯お好きですよね」
「大好きだよ」
 先生はにこりと笑って答えました。
「パンも好きだけれど」
「日本に来られてから」
「大好きになったよ」
「そうですよね」
「お握りもね」
 こちらもというのです。
「凄くね」
「お好きですね」
「お寿司だってね」
「今度お握り握りますね」
「そうしてくれるんだ」
「はい、そして」
 そのうえでというのです
「中にもです」
「具を入れてくれるんだ」
「海苔も巻いて」
 そうもしてというのです。
「そうもして」
「そうなんだ、特にね」
「中の具にですね」
「梅干しがあったら」
 それならというのです。
「尚更ね」
「いいですね」
「僕はね」
「日本に来てから梅干しもお好きになりましたね」
「お話は聞いていたよ」
 梅干しのというのです。 
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