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八条学園騒動記

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第七百五十九話 連合市民の認識その五

「あちらに行った時にです」
「会ってお話したの」
「はい、それでです」
「ご本人知ってるのね」
「生真面目で質実剛健で」
 そうした人物でというのだ。
「ご自身の良心に誠実です」
「そうした人なの」
「意志も強く、ですが」
「それでもなのね」
「頑固と言えば」
「あの人相当だったのね」
「それで愛国心の強い方で」
 ローマに対するそれがというのだ。
「その文化に対してです」
「愛着が強くて」
「他国の文化にです」
「不寛容だったのね」
「連合でもそうした方がおられますが」 
 他国の文化に不寛容な者がというのだ。
「そうした方々以上にです」
「大カトーさんは凄かったのね」
「ローマの保守派のです」
 彼等のというのだ。
「まさにです」
「中心だったの」
「はい」
 そうだったというのだ。
「そうした方でして」
「不寛容だったのね」
「連合では不人気な方ですね」
「ローマ自体がね」
 まさにとだ、エイミーは答えた。
「そうよ」
「左様ですね」
「そしてね」
 エイミーはさらに言った。
「カエサルがね」
「不人気ですね」
「あとスキピオね」
 この人物もというのだ。
「特にカルタゴで」
「ご先祖様を破ったので」
「それでね」
 まさにその為にというのだ、エイミーはセーラに対して連合でのローマへの評価についてさらに話した。
「不人気なのよ」
「左様ですね」
「それでローマは寛容だったの」
「そうした方もおられましたが」
 大カトーの様なというのだ。
「ですが」
「それでもなのね」
「はい」
 まさにというのだ。
「全体としてまして」
「寛容なのね」
「そうした国でした」
「そうなのね」
「ですが連合は」
 この国はというのだ。
「そのローマ以上にです」
「寛容な国ね」
「平等主義であり」
 そうであってというのだ。
「自由な国だとです」
「言えるのね」
「私が見ますに」
 こう言うのだった。
「そうした国です」
「それはいいことだな」
「そうね」
 テンボとジャッキーはそれならと頷いた。 
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