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神々の塔

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第七十二話 四つ目の神その四

「わし等と引き分けた」
「それに持って行ったな」
「そやったな」
「いや、ほんまな」
 中里はさらに言った。
「やられたわ」
「そやったな」
「引き分け言うても負けで」
「それに持って行くだけでもな」
「精一杯やったわ」
「そやったな、しかし」
 それでもとだ、メルヴィルは言った。
「あの時は必死やったな」
「僕等もな」
「まさかの攻撃を受けて」
 枢軸の星の者達からだ。
「そうしてな」
「損害を出しながら」
「満身創痍にもなって」
「何とかやった」
 メルヴィルは決戦の時を思い出しつつ話した。
「引き分け、実質負けでもな」
「それで持ち込んだな」
「特にあの三人が強かった」
「エカテリーナちゃん達がな」
「それでな」
 あの強さにというのだ。
「わし等も必死に戦ったわ」
「十人全員でな」
「あの三人と戦って」
「何とか日い分けた」
「二度とや」
「ああ、あんな戦はしたくない」
 中里は歯噛みした、過去を思い出してそうなった。
「苦しくてや」
「大変な戦やったな」
「そやったからな」 
 だからだというのだ。
「二度とな」
「あんな戦はしたないな」
「勝てる為に全ての手を打って」
「油断せんかったが」
 それでもというのだ。
「しかしな」
「それでも実質負けた」
「調べ尽くしても」
 そうしてもとだ。メルヴィルは言った。
「それでもな」
「徹底して隠蔽してるとな」
「わからんな、会わんと」
 さもないと、というのだ。
「わからんな、しかしな」
「しかし?」
「レベルやステータスを隠せるか」
「偽の情報を流すこともな」
 それもというのだ。
「出来るな」
「この世界レベルやステータスは見られる」
 それはというのだ。
「普通にな」
「そやけどな」
「それを逆手に取って過去のステータスを出して」
「レベルや特技もな」
「実際のを隠す」
「エカテリーナちゃん達はそれを徹底してやった」
「そういえばな」
 ここでトウェインがこう言った。
「枢軸の星のモン人前に出ることもな」
「減ってたな」
「そのうえでや」
「過去のステータスを出す様にして」
「今のそうしたもんを隠して」
 徹底的にというのだ。
「そしてな」
「そのうえでやな」
「決戦に挑んで」
「引き分けに持ち込んだ」
「まさかな」
 トウェインはさらに言った。 
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