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神々の塔

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第七十二話 四つ目の神その二

「そやね」
「ああ、それでメソポタミアの神々も」
「代替わりしてて」
「僕等今度はマルドゥーク神と戦うな」
「四つの目を持つ神様と」
「そうするな、風の神様で」
 中里はマルドゥークが司るものの話もした。
「世界を築いた神様や」
「そやね」 
 綾乃もそうした神だと答えた。
「あの神様は」
「ティアマト女神を倒してな」
 はじまりの太古の神の一柱として知られている、巨大なドラゴンにその身体を変えて戦うとも言われている。
「その遺体から世界を築いたってな」
「起きた世界やとなってるね」
「けどこの世界やとな」
「ティアマト女神さん隠居しはって」
「旦那さんのアプスー神と一緒にな」
「生きてはるで」
 神としてというのだ。
「そして世界を守護してはるさかい」
「メソポタミアの神界からな」
「そうしてくれてるさかい」
 だからだというのだ。
「世界はティアマト女神が授けたあの女神様の分身からやで」
「創世されたってなってるな」
「こっちの世界ではそやで」
「そやったな」
「起きた世界とこっちの世界で神話がちゃう場合あって」
 綾乃は中里にこのことも話した。
「メソポタミアについても」
「そうなってるな」
「そやで」
 まさにというのだ。
「これが」
「そやったな」
「それで」
 綾乃はさらに話した。
「そのティアマト女神とも」
「戦うことになるな」
「そうなるで、アプスー神とも」
 ティアマトの夫であるこの神ともというのだ。
「そうなるで」
「そやな」
「もう神霊さんも創世の神様とかになると」
「ほんま強いな」
「ケツアルコアトルさんもやったし」 
 先に戦ったこの神霊もというのだ。
「他の神界の創世の神霊さん達も」
「主神格の神霊さん達はな」
「ほんま強いで」
「今度のマルドゥーク神も」
「そやな」
 シェリルは綾乃の言葉に頷いて話した。
「相当な強さや」
「伊達に世界創世した分けちゃうな」 
 中里はまさにという口調で続いた。
「あの神霊さんも」
「そや、しかしな」
「それでもやな」
「私達はここまで来た」
 そうだからというのだ。
「それでや」
「これからもやな」
「充分にな」 
 そう言っていいまでにというのだ。
「戦えてな」
「勝てるな」
「それが出来るわ」
 そうだというのだ。
「ほんまな」
「そやな、伊達にここまで来たわけやない」
 中里はシャリルに顔を向けてまさにと答えた。 
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