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夢幻水滸伝

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第三百五十五話 三人と五洲その五

「二州にも」
「ええ、けどね」
「そうした街や村もやな」
「二州はどの街や村も自分達ではね」
「対応しきてんとこがあってか」
「大なり小なり大変な状況やから」
 だからだというのだ。
「こっちが穏やかでね」
「そうしてか」
「でかい棍棒持っていたらね」 
 そうであるならというのだ。
「二州のどの街も村もね」
「降るな」
「まず相手の弱味を知って」
「そうしてやな」
「その弱味、弱点を解決する」
「その様にしたら」
「そう、大抵降るでしょ」
「具体的な解決案を示したらな」
 そうしたらというのだ。
「降るわ、特にあの二州はそんなね」
「独立心の強い街や村はないか」
「そう、だからね」
「降る様に言えばか」
「降るから」 
 だからだというのだ。
「ここはね」
「二州を平和的に統一出来るか」
「話がわかって強い相手なら」
「そっちに入るな」
「そうなるでしょ」
「ああ、独立心が強うないとな」
 ガーランドもそうでないならと答えた。
「特にな」
「そうでしょ、そやからね」
「ここはか」
「平和にいくわ、ほなね」
「二州の掌握をやな」
「進めていくわ」
「わかったわ」
 ガーランドはそれならと応えた。
「ここはな」
「二州の掌握をね」
「進めていこうな」
「あちき達の国力と軍事力は二州の街や村と比べて圧倒的です」
 オコナーはこのことを話した。
「その二つを喧伝しますね」
「そうよ、豊かであることもね」
「喧伝しますね」
「そして降ればどんなええことがあるか」
「そのことも喧伝しますね」
「ここで大事やのは」 
 デリーロはオコナーにサインをしつつ話した。
「嘘は言わへんことよ」
「それが大事ですね」
「多少美化してもね」
「それはあくまで多少で」
「外交のお約束でね」
 それでというのだ。
「それはするけれど」
「嘘は言わへんですね」
「全体主義国家みたいにね」
 こうした国家では付きものである、ナチスもそうしていたしソ連もである。特に北朝鮮のそれは最早ファンタジーである。
「それはせえへんことよ」
「いざ降るとですね」
「騙されたとわかってね」 
 それでというのだ。 
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