ドリトル先生と奇麗な薔薇達
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第一幕その一
ドリトル先生と奇麗な薔薇達
第一幕 八条学園の植物園
日笠さんが研究室に来ると聞いてです、動物の皆は大喜びでドリトル先生に対してそれぞれ言いました。
「いいことだね」
「日笠さんご自身から来られるなんて」
「やっぱり先生縁があるよ」
「いいことだよ」
「うん、日笠さんが来てくれるなら」
先生は皆に微笑んでお話しました。
「是非おもてなししないとね」
「そうしようね」
「ティーセット用意しよう」
「勿論紅茶も用意してね」
「それで楽しんでもらおう」
「そうしようね、しかし」
先生は皆の言葉に頷きつつ言いました。
「何で来るのかな」
「何かなっていうと」
「いや、先生とお話してね」
「そこから何かしたいんだよ」
「先生と一緒にね」
「僕となんだ。何かな」
先生は皆の言葉を受けて首を傾げさせました。
「一体」
「何処か一緒に行こうっていうんじゃない?」
「そうじゃない?」
「先生と何処かに行きたいのかもね」
「そうなんだ、まあ兎に角来てくれたら」
先生は日笠さんがどう言うか考えつつさらに言いました。
「その時にお聞きしよう」
「そうしようね」
「絶対にいいことだしね」
「是非そうしよう」
「先生はね」
「僕はなんだね、何か皆の言うことがわからないけれど」
先生だけがわからないことです。
「今はね」
「うん、準備だよ」
「おもてなしのね」
「それをしよう」
「今はね」
皆にこのことは素直に応えてでした。
そのうえで準備をします、三段のティーセットにそれぞれお菓子を置いてミルクティーを出してでした。
そうして日笠さんを待ちます、その日笠さんが来るとです。
先生は日笠さんを笑顔でお迎えしてそのうえで一緒に飲んで食べはじめます、そうするととなのでした。
日笠さんはロイヤルミルクティーを飲みつつ先生に言いました。
「実は植物園で今度薔薇園でティーパーティーがありまして」
「ティーパーティーですか」
「はい、ですから」
それでというのです。
「よかったら先生も」
「一緒にですね」
「如何でしょうか」
「素敵ですね、お茶やお菓子もいいですが」
笑顔で、です。先生は日笠さんに応えました。
「薔薇もです」
「お好きですね」
「お花は全部好きですが」
「薔薇は特にですか」
「イギリスの国花なので」
「先生の祖国のですね」
「はい、ですから」
それでというのです。
「それならです」
「参加されますか」
「そうさせて頂きます」
「お昼のラフなパーティーなので」
日笠さんはそのパーティーがどういったものかもお話しました。
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