ハッピークローバー
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第百三十二話 餓鬼にならないならその十三
「もうね」
「生活保護なんて打ち切って」
「まだ生きていてそれで暮らしているなら」
「そうして」
「本当に困っている人にこそね」
「いく様にすべきね」
「生活保護だって無限じゃないのよ」
税金、国家予算から出ているからだ。もっと言えば国家予算が潤沢な国なぞそうそうありはしない。
「だからね」
「そうした人は貰わないで」
「困っている人にこそ、あとね」
「あと?」
「ヤクザ屋さんとか変な外国籍の人も」
「貰ったら駄目よね」
「何か区役所とかに行って」
そうしてというのだ。
「騒いでね」
「貰うっていうわね」
「ああ、いるそうね」
留奈も言ってきた。
「そんな人」
「みたいね」
「五体満足でね」
そうであってというのだ。
「ちゃんと収入あるのに」
「それでもね」
「そうして貰ってる人いるのよね」
「何でもね」
一説には美濃部亮吉の東京都政からはじまったという、この都政は大赤字に陥ったことで知られている。
「そうみたいね」
「酷いわよね」
「幾ら言ってもね」
「生活保護は日本人のものでね」
「国籍持ってるね」
「それで税金納めてる」
そうしているとだ、留奈は言った。
「そうした人こそがね」
「生活保護受けるべきで」
「そんなね」
それこそというのだ。
「外国の人達が受けるのは」
「これまたおかしいわね」
「生活保護だけじゃなくて」
それに限らずというのだ。
「選挙権とかもね」
「日本人じゃないとね」
「どうしてもっていうなら」
「日本人の国籍取らないとね、というか」
かな恵は首を傾げさせつつ言った。
「北朝鮮にそれやったら」
「あの国ね」
「うちの学園にもね」
「一人もいないからね、あの国の人達だけは」
「本当にね、八条グループとあの国仲悪いからね」
自分達が通っている八条学園を運営している世界的な企業グループであるこのグループはというのだ。
「資本主義と共産主義っていうより」
「あそこ共産主義じゃないでしょ」
留奈は即座にこのことを否定した。
「はっきり言って」
「そうよね」
かな恵も否定しなかった。
「完全に封建主義よね」
「階級あるしね」
「絶対に違うわよね」
「それであそことはね」
「常識ある人は国益ないとどうかってなって」
「もうあっちから八条グループ嫌って」
そうしてというのだ。
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