アンチへの対処
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第一章
アンチへの対処
自称正義の兄弟戦士ジャスティスカイザーはその行動と言動故にアンチが多い、というか世界にアンチしかいない。
「ジャスティスカイザー死ね」
「さっさと地獄に落ちろ」
「いってよし」
「さっさとくたばれ」
ネット上で肯定することはない、某巨大掲示板ではアンチスレまであり。
「おい、もう次スレ立ってるのかよ」
「遂にスレ数三〇〇〇いったぞ」
「AA板でもこうはいかねえぞ」
「しかもどいつもこいつも悪口書きやがって」
「ふざけるなよ」
「何で俺達こんなに嫌われてるんだ」
「当然だな」
彼等の上司であり司令官である日本国防衛大臣悪田部が二人に言ってきた。
「君達の行いも言葉もだ」
「悪過ぎます?」
「そうですか?」
「かく言う私も選挙で票は多く得られるが」
悪田部は自分のことも話した。
「好かれたことは一度もない」
「むしろ嫌われてるんですね」
「そうですね」
「幼稚園低学年から大学卒業までだ」
即ち学生時代全てだ。
「裏の嫌いな奴ランキングで常にダントツトップだった」
「ああ、それは凄いですね」
「常ってないですよ」
「陰険そう、悪そう、企んでいそうと言われてな」
「まあ事実ですしね」
「悪田部さんの場合は」
二人も否定しなかった。
「いそうじゃなくてしてますよね」
「陰険なことも悪いことも」
「この前自分の汚職探っていた新聞記者消しましたね」
「事故に見せかけて」
「些細なことだ」
悪田部は表情を変えずに言った。
「もっと言えばそいつは捏造しようとしていた」
「ああ、汚職を」
「マスゴミって奴ですね」
「私は汚職はしている」
自分でこのことを認めた。
「だが私が事実を出させるか」
「ないですよね、それは」
「悪田部さん悪事をばれる様にする人じゃないですから」
「そんなヘマしないですね」
「絶対に」
「我が国のマスコミは事実を造るのだ」
事実を明らかにするのではなくというのだ。
「そうした輩には容赦しない」
「それで酒に一服盛って」
「急死してもらいましたね」
「人はいきなり死ぬ時もある」
二人に眉一つ動かすことなく告げた。
「よくある話だ」
「そうですか」
「それで今回もいいですね」
「何でもない」
「ただの急死ですね」
「そうだ、尚私は好かれることは求めていない」
一切、そうした言葉だった。
「友情も愛情もな」
「お金と権力と女ですね」
「そういうものを求めますね」
「無論日本と世界平和の為に働くが」
しかしというのだ。
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