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オズのエマおばさん

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第十二幕その三

「お帰りなさい」
「只今」 
 笑顔で、でした。
 オズマとドロシーは抱擁し合いました、そのうえで挨拶をしました。
 そしてです、オズマは抱擁の後で言いました。
「それではね」
「これからね」
「宮殿に入って」
 そうしてというのです。
「そのうえでね」
「パーティーね」
「もう準備は出来ているから」
「じゃあ楽しみにしているわ」
「それでだけれど」
 トロットもいて言ってきました。
「もう美味しいものがね」
「一杯あるのね」
「これでもかっていう位ね」
 こうドロシーに言うのでした。
「本当にね」
「沢山あるのね」
「だからね」
 それでというのです。
「皆でね」
「楽しめばいいわね」
「そうしましょう」
 こう言うのでした。
「いいわね」
「それじゃあね」
「山海の珍味よ」
 ベッツイもドロシーに言ってきました。
「もうね」
「パーティーに出てくるのは」
「それもあらゆる国のお料理がね」
「あるのね」
「そうなの」
 これがというのです。
「本当にね」
「素晴らしいものになりそうね」
「なるわ」
 絶対にという言葉でした。
「これからのパーティーは」
「そう聞くと楽しみで仕方ないわ」
「あれだけ美味しいものを楽しんだのに」 
 おばさんはドロシー達のお話を聞いて列車のお部屋に入った時と同じ位驚きました、そのうえで言うのでした。
「まだなのね」
「わし等は楽しませてもらうのか」
 おじさんも同じ位驚いています。
「あの街に続いて」
「もっと言えば前の漁港に行った時もね」
「凄かったしな」
「それで宮殿でもなんて」
「何て素晴らしいんだ」
「だからそれがオズの国なんだよ」
 そんな二人にトトが言ってきました。
「もう楽しみが自分からどんどん来る」
「そうした世界なのね」
「オズの国は」
「そうだよ」
「トトの言う通りよ」
 猫のエリカがおばさんとおじさんに言ってきました。
「それがオズの国だから」
「受け入れて」
「楽しめばいいんだね」
「わかってるじゃない」
 エリカはお二人の言葉を聞いて笑って言いました。
「それじゃあね」
「パーティーもなのね」
「楽しむんだね」
「そうするのよ」
 そうすればいいというのです。 
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